初盆の香典相場 親族・祖父母の場合孫はいくら?兄弟は?
初盆の香典相場
故人の四十九日が終わって、初めて迎えるお盆を「新盆」といいます。
通常、親族の新盆には、親戚なども集まって法事や法要を行います。
毎年、お盆の時期には、墓参りをしたり、
仏壇にお供え物をしたりして、ご先祖を偲びます。
ところが新盆は、故人が初めて家に帰ってくる時です。
亡くなってから間もない場合が多いので、未だに故人との生前の思い出が、
親族の胸の中に強く残っている時期でしょう。
故人を偲びながら、丁重に供養したいものです。
でも、普段のお盆なら段取りは分かっているんだけど、
新盆の場合はどのようにすればいいのか、
服装はどうしたらいいのかなど、いろんな疑問が湧いてきます。
特に親族の立場で法要に招かれた時に気になるのが、
香典の相場についてです。
(ーー゛)「親族でも香典は必要なの?」
そう感じる人も多いでしょう。
それだけ、新盆のマナーなどについては、誰もが知らないのです。
結論から言うと、「親族でも香典は必要」です。
身近な関係であるだけに、ただ法要に参列して、
手を合わせるだけで供養になる、そんな気持ちが強いかもしれません。
でも、マナーは厳然と存在します。
そこで今回は、新盆に関するマナーの中でも、
とりわけ、親族の新盆の香典の相場や、
祖父母が亡くなった場合に、孫としていくらぐらい包めばいいのか、
などについてご紹介します。
法要で恥を掻かないように、
そして、気持ちよく故人をお迎えすることができるように、
参考にしていただければと思います。
新盆にはいくら包む?親族の香典相場
それではまず、自分の祖父母の新盆の場合について見ていきましょう。
この場合の金額は、祖父母がいつお亡くなりになったかによって変わってきます。
例えば、学生の時、つまり自分の稼ぎがない時に、
祖父母の新盆を迎えた場合は、香典は必要ありません。
私は学生の時に祖父母を亡くしましたが、
新盆の法要のときは、僧侶にお経をあげていただくときに参列し、
供養させていただくだけで、香典はお供えしていません。
しかし、社会人になってから以後に祖父母の新盆を迎えた場合は、
一般的には、5,000円~10,000円程度包みます。
金額に幅がありますが、自分が、まだ比較的若い時に祖父母が亡くなった場合、
5,000円程度で問題ありません。
相応の収入を得ている人が、同じような金額を包むと非常識だと思われますが、
若い時はさほど収入がないものと、誰もが承知しています。
自分の気持ちとしてお供えするだけで十分なのです。
次に実父や実母の新盆の場合はどうでしょうか。
この場合は10,000円~20,000円程度が相場の金額です。
この金額は、自分の兄弟姉妹の新盆でも同じです。
最高でも20,000円程度包むのが一般的です。
なお、故人が親兄弟の場合は、
香典とは別に「御提灯料」を包む場合があります。
これは、昔、新盆の際に、本物の盆提灯を持参していた頃の名残です。
覚えておきましょう!
次に、三等親の親族の場合です。
この場合は、1万円程度が妥当な相場です。
家族と呼んでもいいくらいの関係ですから、少し高額に包むということです。
さて、ここまで親族の新盆にあたって、
包むべき香典の額について見てきました。
これまで何度か、「一般的に」という言葉を使いましたが、
実はこの香典の額は、宗派や地域によってずいぶん差があるのです。
自分の地域では、絶対に10,000円程度は包む
自分の宗派の場合、親族の新盆には香典なんてもらわない
などなど、様々なしきたりがあります。
現在では、あえて堅苦しいことは気にせず、
ご供養するだけで、香典は必要ないという家もあります。
そのため、親族の新盆を迎える時は、予め、両親や兄弟姉妹などとよく相談し、
打ち合わせておくようにしましょう。
誰もが不安に思っていることなので、
事前に調整することは失礼でもなんでもなく、かえって皆が安心できるのです。
いずれにしても、新盆は故人が亡くなられてからさほど日数が経過していないため、
遺族にとっても様々な思いが錯綜しているでしょう。
今回ご紹介した最低限のマナーをわきまえつつ、
何よりも初めて家に帰ってこられる故人を温かくお迎えし、
故人を心から偲ぶことが何よりのご供養です。
気になることがあれば関係者と綿密に調整をして、
気持ちよく新盆を迎えるようにしましょう!
宜しければ以下もご覧ください。
新盆見舞いに包む金額はいくら?お返しはなにを返せばいい?
新盆見舞いって?新盆のマナー・服装・挨拶はこれが常識!
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