新盆見舞いに包む金額はいくら?お返しはなにを返せばいい?

新盆見舞いに包む金額

毎年やって来るお盆。
里帰りをしてご先祖のお墓参りをされる方も多いでしょう。

先祖を家にお迎えし、お寺さんに来てもらって拝んでもらい、
最後はみんなで先祖をお送りする、夏の風物詩の一つと言えるでしょう。

そんなお盆ですが、故人の四十九日後、初めて迎えるお盆を、
「新盆」あるいは「初盆」といいます。

そのため、四十九日の忌明けの法要が、新暦でいうお盆の入る前日、
すなわち8月12日までに行われていない場合、「新盆」はその翌年に行われます。

お盆は、先祖の霊がこの世に帰って来られるので、
家の仏前にお供え物をしたり、提灯を置いて先祖をお迎えします。

故人の四十九日後、初めて迎えるお盆を、「新盆」あるいは「初盆」といいます。

新盆では、宗派や地域の風習によって多少の差がありますが、
僧侶や親族はもちろん、生前、故人と親しかった、
またお世話になった人なども招いて、通常のお盆よりも丁重に供養します。

「通常のお盆の行事は毎年のことだから、お寺さんへの対応やお供えの段取りなど、
良くわかっているんだけど、「新盆」に招かれたらどうしたらいいの?」
そんな疑問を持たれる方も多いでしょう。

故人が突然亡くなったという場合、
お葬式の参列に当たっての知識はある程度持っているので、
つつがなく対応できるでしょう。

ところが、新盆の法要となるとそういうわけにはいきません!

身近な人や親しい人が、突然亡くなったとしても対応できるように、
日頃から新盆の知識を身に付けておこう!
なんていう人の方が珍しいでしょう。

見舞金はいくらぐらい包めばいいのか、どんな服装で臨めばいいのか

そうは言うものの、いつそんな状況に遭遇するか分かりません。

そこで今回は、新盆の法要に招かれた場合に、
見舞金はいくらぐらい包めばいいのか。どんな服装で臨めばいいのか。
また、見舞金をいただいた場合、お返しはどうするのか。

などについてまとめてみました。

突然のお招きにも戸惑うことがないよう、しっかりと覚えておきましょう!

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新盆見舞いはいくら包むのが礼儀なの?

新盆の法要に招かれた場合、「不祝儀」いわゆる「香典」を用意します。

色々なのし袋がありますが、新盆の場合は、表書きに「御仏前」「御佛前」、
「御供物料」と印字されたものを選びましょう。

「御霊前」と書かれた袋もありますが、これは四十九日が過ぎる前に使うものです。
絶対に間違えないよう注意しましょう!

また、水引は、双銀や藍銀、黄白の色で、かつ「結び切り」のものにします。
「結び切り」は弔事や結婚式、病気など、
二度とあってはダメ」という気持ちを表した文様なのです。

水引は、双銀や藍銀、黄白の色で、かつ「結び切り」のものにします。

故人の親や兄弟姉妹、親戚の場合、「香典」とは別の袋に、
「御提灯料」と表書きしてお金を包みます。

 

昔は、新盆に招かれた人が提灯をお供えする風習がありましたが、
それが今は現金に変化しているのです。

この「御提灯料」は、一般に招かれた人は必要ありません。

それでは、香典はいくらくらいが相場なのでしょうか。

招かれた親しい人場合(近親者以外)…3,000円~5,000円
近親者…10,000円~20,000円

↑これが平均的な金額です。

このように、生前の故人との関係の深さなどによって、包む金額は異なります。

ただ、故人の親戚や同僚が招かれた場合は、できれば事前に連絡を取り合って、
金額を調整しておくのが無難でしょう。

 

次にお札の入れ方です。
無作法にならないよう、次の点に注意しましょう。

向きをそろえる
お札が2枚以上になる場合、向きと表裏をそろえるようにします。
できるだけ新札を使う
通常の香典の場合、新札を入れると、「予定していたのか」というように受け止められるので、新札はNGだとされています。ただ、新盆は、あらかじめ分かっていますから、使い古されたしわだらけのお札より、新札を入れるのがベターです。
ただし、折り目を付けるなど、ちょっとした配慮はしておきましょう。
お札を入れる向き
お札は、人の顔が印刷されている側が「表」になります。
お札を不祝儀袋に入れるときは、「袋の表書きの側に、お札の裏がくる」ようにします。
また、「お札を横にしたときの右側が、袋の下になる」ように入れましょう。

 

 

服装はどうしたらいいの?

新盆の法要に臨む服装は、略式の喪服が最適でしょう。
また、黒や紺、グレーなど地味な色、暗いトーンの色で、
シンプルなデザインの平服でも構いません。

お盆は暑い盛りの時期です。
暑さが身に染みるかもしれません。
だからと言って、露出度の高い、ラフすぎる服装は絶対にNGです。
常識を持って判断しましょう。

 

 

新盆見舞いのお返しは?

さて、次は、「お招きした側の対応」についてです。
新盆見舞いをいただいたら、お返しをしないといけないのでしょうか?

一般的には、「いただいた香典の額の約半分~3分の1程度の金額の品物」、
を持って帰ってもらいます。

お返しはいただいた香典の額の約半分~3分の1程度の金額の品物

もちろん、誰が、どれくらい包んでくださるのか、
事前に知ることなどできません。

そこで、一般的に頂く香典の相場から推察して、
約2千円~3千円程度のお返しの品物を事前に用意しておきます。
仮に、想定以上の高額を包まれていた場合は、
後日に改めて品物をお返しするようにします。

 

お返しの品物として適当とされているのが、
「消え物」と呼ばれる「消耗品」です。

いつまでも残る品物の場合、
それを目にするたびに故人を思い出すことになってしまいます。
そんなつらい気持ちを引きずらないようにするためにも、
「消え物」がふさわしいのです。

お返しの品物として適当とされているのが、「消え物」と呼ばれる「消耗品」です。

そのため、新盆のお返しには、せっけんやお茶、のりやお菓子をはじめ、
消費してもらいやすい品物がよく選ばれています。

 

仮に、食べ物をお返しする場合は、先方のことも考慮して、
なるべく日持ちするものが良いでしょう。

追加でお返しをする場合や、法要の当日に参列できなかった人から、
香典やお供え物をいただいた場合、
参列した人にお預けすることができる時はその人に、
できない場合は、お盆が明けた以降から8月の末までの間に、
品物をお送りするようにします。

また、後日、法要に来ていただいた感謝の気持ちを、
ハガキに託してお送りするのも一般的なお礼の仕方です。
特に遠方から来てくださった方などには、
できるだけハガキでお礼をするようにしましょう!

 

 

いかがでしたか?
新盆は、招く側にととっても、招かれる側にとっても、
不慣れで分からないことが多いのがむしろ当然です。

双方の側に多少の失礼があったとしても、
一番大切なのは「故人を偲ぶ気持ち」です。

今回の記事を参考にしていただき、
できるだけマナーを外さないよう準備をして、
法要では、故人との時間を大切にお過ごしください。

 

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  1. 2014年 6月 22日

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