2027年の破魔矢は、尖った矢先を「北北東微東(ほくほくとうびとう)」へ向けて飾るのが一般的です。
北北東微東とは、北北東より少し東寄りの方角。2027年は未年なので、その反対側にある丑の方角へ矢先を向けるという考え方です。十二支は年だけでなく方位にも割り当てられており、歳破はその年の十二支と反対側に位置します。
ただ、「北北東微東」と聞いても、実際に家のどこへ破魔矢を置けばいいのか迷いますよね。
破魔矢を家の北北東側へ置くという意味ではありません。大切なのは「置く場所」と「矢先を向ける方向」を分けて考えることです。
2027年の破魔矢は北北東微東へ矢先を向ける
2027年の向きを先に整理すると、次のようになります。
| 確認すること | 2027年 |
|---|---|
| 干支 | 未 |
| 反対側の干支 | 丑 |
| 矢先を向ける方角 | 北北東微東 |
| 向ける側 | 尖った矢先 |
「北北東微東」は普段あまり使わない方角ですが、北北東と北東の間で、北北東寄りと考えるとイメージしやすくなります。
そして間違えやすいのが、破魔矢そのものを家の北北東側へ移動させるわけではないことです。
リビングに飾っても、神棚のそばに飾っても構いません。
その場所から、破魔矢の矢先が北北東微東を向くように飾ります。
なぜ破魔矢の向きは毎年変わるの?
破魔矢の向きを毎年調べる必要があるのは、その年の干支によって基準となる方角が変わるからです。
2026年と2027年でも、破魔矢を向ける方角は同じではありません。
十二支には「年」だけでなく方角もある
十二支というと、「2027年は未年」というように年を表すものとして馴染みがありますが、昔から方角を表すためにも使われてきました。
方位は北から時計回りに、
子
↓
丑
↓
寅
↓
卯
と12等分されます。子が北、卯が東、午が南、酉が西にあたり、その間にほかの十二支が配置されます。
つまり、干支が変われば、その干支が示す方角も変わります。
2027年は「未」の反対側にある「丑」
2027年は未年です。
未は南西側に位置し、その真正面にあるのが丑。
丑は北東側の方角にあり、より細かく表したものが「北北東微東」です。2027年の破魔矢の向きを北北東微東とするのは、この未と丑の位置関係によるものです。
ここで注意したいのは、
「2027年は未年だから未の方向へ向ける」
のではないこと。
向けるのは、その反対側です。
2027年なら、
未年
↓
反対側は丑
↓
丑の方角が北北東微東
と考えると分かりやすいでしょう。
干支の反対側にある「歳破」へ向ける考え方
その年の十二支と反対側に位置する方角は「歳破(さいは)」と呼ばれます。
暦では、その年の十二支と同じ方角に太歳が位置し、歳破は常にその反対側にあるとされてきました。
破魔矢では、この凶方位に矢先を向けて災いを射るという考え方から、その年の干支と反対側へ向ける飾り方が広く知られています。2027年なら、その歳破にあたる丑の方角が北北東微東です。
毎年破魔矢の向きが変わるのは、このためです。
北北東微東ってどっち?家で方角を確認する方法
「北北東微東」と言葉で分かっても、家の中で実際に合わせられなければ意味がありません。
難しく考えず、まず北の方向を確認するところから始めます。
北北東側に破魔矢を置くわけではない
ここは特に勘違いしやすいところです。
たとえばリビングの南側にある棚へ破魔矢を飾ったとしても、問題は「棚がどの方角にあるか」ではありません。
その棚の上で、矢先が北北東微東へ向いていればよいわけです。
つまり、
「北北東にある場所を探す」のではなく、
「破魔矢を置ける場所を決めて、そこから矢先を北北東微東へ向ける」
という順番で考えます。
これなら家具の位置に左右されにくくなります。
スマホのコンパスなら北を見つけて少し東側へ
家の中で方角が分からない場合は、スマートフォンのコンパス機能を使うと確認しやすくなります。
まず北を確認し、そこから東側へ向かって北北東を探します。
2027年の「北北東微東」は、北北東より少し東寄りです。
スマホによって表示方法は異なりますが、「北東の方向へ大きく振る」のではなく、北北東から少しだけ東へ寄った位置と考えると探しやすいでしょう。
方角を確認したら、スマートフォンと破魔矢を同じ方向へ向けながら矢先を合わせます。
破魔矢は家のどこに飾る?
2027年の方向が決まっても、どこへ飾るかは家庭によって違います。
破魔矢は神棚や床の間など、清浄な場所へ飾るのが基本です。神社本庁でも、神社から受けた破魔矢は神棚や床の間などへ飾ると案内しています。
神棚や床の間があるなら飾る場所に迷いにくい
神棚がある家庭なら、その近くが自然です。
床の間があれば、そこへ飾ることもできます。
そのうえで2027年の方角を取り入れるなら、破魔矢を飾った位置から矢先を北北東微東へ向けます。
神棚そのものが向いている方向と、破魔矢の矢先を向ける方向は別に考えて構いません。
「神棚が東を向いているから破魔矢も東」
というわけではなく、2027年の向きを意識するなら破魔矢の矢先は北北東微東です。
神棚がないなら「一年間大切にできる場所」から考える
神棚も床の間もない家庭では、無理にそれらしい場所を作る必要はありません。
リビングの棚など、
- 物に埋もれない
- 汚れたものと一緒にならない
- 一年間そのまま大切にできる
- 落下しにくい
という条件から選ぶと決めやすくなります。
破魔矢は、その年だけ飾って終わるインテリアではなく、一年間飾る縁起物です。
方角だけに気を取られて、通るたびにぶつかる場所や落ちやすい場所へ置くより、落ち着いて飾れる場所を選ぶ方が扱いやすいでしょう。
玄関に飾る場合も「外向き」ではなく方角を見る
魔除けのイメージから、玄関へ破魔矢を飾りたい人もいるでしょう。
その場合も、「玄関だから必ず外へ矢先を向ける」と考える必要はありません。
2027年の干支と反対側へ向ける飾り方を取り入れるなら、玄関でも矢先の基準は北北東微東です。
玄関扉がどちらを向いているかとは別に考えます。
靴箱の上などへ飾る場合は、扉の開閉や物の出し入れで落ちない場所かどうかも確認しておきたいところです。
北北東微東へきれいに向けられない場合はどうする?
家具の配置によっては、
「北北東微東へ向けると壁に当たる」
「ちょうどいい場所がない」
ということもあります。
この場合、無理に家具を動かしたり、不安定な場所へ破魔矢を移したりする必要はありません。
その年の干支と反対側へ向ける飾り方は広く知られていますが、破魔矢の矢先について全国共通の絶対的な方角が定められているわけではありません。神社本庁も、矢先には特に決められた方向はないとしています。
つまり、
「2027年の方角を取り入れるなら北北東微東」
を基本にしつつ、数センチ単位で向きを合わせられないからといって神経質になる必要はありません。
方角を合わせるために雑な場所へ置くより、清浄で一年間大切にできる場所を優先した方が自然です。
また、破魔矢を授かった神社やお寺から飾り方について案内を受けている場合は、そちらを優先してください。
そもそも破魔矢はなぜお正月に飾るの?
方角ばかりに注目すると忘れがちですが、破魔矢は単に「その年の決まった方向へ向ける矢」ではありません。
名前の通り、「魔を破り、災を祓う矢」として信仰されてきた縁起物です。
「魔を破る矢」として一年の災いを祓う
お正月に神社で授かる破魔矢には、新しい一年の災厄を祓う願いが込められています。
そのため、お正月の飾り物として数日間だけ置くのではなく、一年間飾ります。
「方角を間違えないこと」だけを目的にするより、新しい一年を無事に過ごせるよう願いながら丁寧に扱うことも忘れたくないところです。
もともとは破魔弓と一緒のものだった
破魔矢は、もともと破魔弓と一式になったものとされます。
各地で行われていた年占の弓射を起源の一つとし、のちに子どもの成長を願う縁起物として弓と矢が贈られるようになりました。その後、矢だけが魔除けの縁起物としてお正月に神社で授けられる形へ変化したと考えられています。
矢先を災いの方角へ向けるという飾り方が受け入れられてきたのも、「魔を破る矢」という破魔矢の性格を考えると理解しやすいでしょう。
破魔矢はいつまで飾る?2026年の破魔矢はどうする?
2027年のお正月に新しい破魔矢を授かったら、前年から飾っている破魔矢もそのままでいいのか迷うところです。
破魔矢は一年間飾る縁起物なので、2027年に新しいものを授かったタイミングで、2026年の破魔矢は役目を終えたものとして返納するのが一つの区切りになります。
授かった神社やお寺へ返せるなら、古いお札やお守りなどと一緒に返納します。
遠方で授かったなど同じ場所へ行けない場合は、近くの寺社で受け付けてもらえるか確認してから持参するとよいでしょう。
まとめ|2027年は未の反対「丑」の方角へ
2027年は未年です。
その年の干支と反対側へ矢先を向ける飾り方では、未の反対にある丑の方角「北北東微東」へ破魔矢の尖った方を向けます。
北北東側に破魔矢を置く必要はありません。神棚や床の間、リビングなど一年間大切にできる場所を決め、そこから矢先を北北東微東へ向ければ大丈夫です。
毎年変わる破魔矢の向き。2027年の破魔矢を授かったら、前年と同じ向きのままにせず、今年の「北北東微東」を確認してから飾ってみてください。
