痒い水疱!汗疱はつぶすとダメって本当?他人にうつる?

汗疱は潰すとうつる

夏場など、暑くて汗をかきやすい時期になると、
手のひらや手の指、足の指などに、
小さくて痒い水疱(水ぶくれ)が沢山出来ることがありますよね。
これ、皆さんはなんだか知っていますか?

汗をかいて出来るんだから、汗疹(あせも)じゃないの?とか、
ただの手荒れなのでは?とか
よく聞く皮膚のトラブルを思い浮かべる方も多いでしょうが、
実は、そのどちらでもなく

汗疱(かんぽう)という、皮膚疾患なんです。

汗疱は潰すとうつる

私もこれ、毎年出来ていたんですが、
つい先日までそんな皮膚疾患があることすら知らなくて、
これまでは、単なる肌荒れかと思っていたんですよね。
それで、出来る度に掻いたり適当につぶしたりして、いつの間にか治る、
とうのを繰り返していたのですが…

最近、またこれが指に出来て、たまたま見た家族に
「それ、汗疱ってやつじゃない?つぶすとダメなんじゃないの?」
指摘されて初めて、汗疱を知ったんです。

 

しかし、家族も汗疱についてはそれ以上詳しくは知らないようで、
私自身ももちろん、全く分からないですから、
今までつぶしてたのはダメだった?もしかしたら人にうつるものでは?とか
色々不安になってきてしまいました…。

つぶしてたのはダメだった?もしかしたら人にうつるものでは?

そこで、今回はこの気になる汗疱について、
つぶすことは良いのか悪いのか、他人や他の部位にうつるものなのか、
またそもそも汗疱がどういう原因で出来るどんな疾患なのか
、について
調べてみました!

私と同じく、度々できる痒い小さい水疱、汗疱にお悩みの方、
また汗疱がなんだかよくわからなくて不安…という方、
ぜひ、読んでみてくださいね。

 

 

汗疱をつぶすのは良い?悪い?どっち?

まず、冒頭でも書いたように、私が家族から言われて気になっていた
「汗疱ってつぶすのダメなんじゃないの?」について
調べてみました。それによると

汗疱は、基本的には、つぶすのはダメ!でした。

汗疱自体は、掻いて水疱が壊れたり、つぶしてしまっても、
湿疹の範囲が広がるということはないですが、
水疱をつぶすと傷跡が残ったり、
また掻いたりつぶしたりした傷口から細菌や刺激物が侵入して
汗疱ではない別の症状や炎症が起こる可能性もあるから、です。

基本的には、つぶすのはダメ!

実際、汗疱はとても痒いので、私も時々つぶすつもりが無くても
掻いてつぶれてしまったことがあるのですが
その場合、乾くまで時間がかかって水分が出て不快でした…。

ですので、出来ることなら掻きすぎてつぶす事が無いように
気を付けるのが、良いですよ。

とはいっても、痒いのを?くな、というのはなかなか難しいです。
寝ている間に掻いてしまうこともありますしね。
ですので、寝る時はアトピー用などの手を保護する手袋をしたりして
保護するのも良いと思います。

寝る時はアトピー用などの手を保護する手袋

詳細ページ

 

また、痒くてどうしようもないときは、
痒みをおさめるために、冷やすのも効果的です。

皮膚は温度が下がると、かゆみの神経の活動が抑えられるのですが、
これは、汗疱の痒みにも有効です。
痒くなったら水やぬるいシャワーを当てるなどして冷やすと、
痒みが治まります。ぜひ、試してみてください。

 

 

 

汗疱が別の部位や他人にうつる可能性はあるの?

肌に水疱が出来る皮膚疾患で気になることといえば、
別の部位や他人にうつる可能性ですよね。

特に汗疱は、ネットで調べると水虫にも似ているらしく
(私は水虫になったことがないので、思い浮かびませんでしたが…)
それで、汗疱も水虫のように、うつるのでは?!と
心配している声が結構ありました。

そこで調べたところ…汗疱は、他人にはうつりません!

汗疱は、他人にはうつりません!

また、水疱をつぶした汁が自分の皮膚についても
そのせいで他の部位に水疱や湿疹が広がる、ということもないです。

これは、詳細は後述しますが、汗疱の原因が細菌などではないからです。

うつる心配がない、というのが分かっただけで、
かなりホッとしますね…。

ただし、前項でも書いたように、汗疱の水疱をつぶすと
別の炎症が起きたりして症状が悪くなる可能性はありますので、
うつらないからといって、安易につぶしたりするのは、やめておきましょう。

 

 

そもそも汗疱って何?何が原因で出来るもの?

汗疱ってなんなの?

汗疱は、
正式名称が汗疱状湿疹(かんぽうじょうしっしん)という名前の皮膚疾患です。
別名を、異汗性湿疹(いかんせいしっしん)または
指湿疹(ゆびしっしん)とも言います。
一般的には、汗疱、と略して言う事が多いようです。

症状は主に、手のひらや、手の指、足の裏、足の指にあらわれ、
1~2ミリ程度の小さな水ぶくれのようなブツブツ=水疱が出来ます。
水疱の出来始めがとても痒く、たまに小さな水疱が融合して
大きな水疱になる場合もあります。

この痒い水疱を放置していると、そのうち水疱が破れて乾燥し、
ガサガサになった後、乾いた皮膚の表面がぽろぽろ剥がれ落ち、
やがてその後、湿疹になります。

主に、汗をかく暑い季節に発症して、そのうち自然と治る事が多いです。
1ヶ月程度で治る場合もあります。
ただ、症状がひどく悪化してしまうと、
治るのに数ヶ月と時間がかかる事もあります。

 

 

汗疱は何が原因で出来る?

汗疱は、実は今もまだ原因がわかっていない皮膚疾患です。

汗疱になるのは、主に夏場によく汗をかく人なので、
汗が汗疱の間接的な原因になる、とは考えられています。

また一説では、
金属や食物のアレルギーや喫煙も原因のひとつである、とか
汗をかく筈の状況なのに、汗の出口が十分に開いていないために汗がかけずに
皮膚内部に汗が溜まって水ぶくれになる、とも言われています。
他にも、アトピー体質の方は汗疱ができやすいとも考えられています。

いずれにしても、まだはっきりとした
「これのせいで汗疱になる!」という原因は解明されていませんが、
ひとつだけはっきり分かっていることがあります。

それは
汗疱が、症状が似ているとされる水虫のように、
細菌やカビなどによって起こるものではない、ということ。
逆に、水疱の中に細菌などがいたら、それは汗疱ではありません。

 

 

 

汗疱を予防するには?治療法はあるの?

汗疱ははっきりとした原因はわからない、ということは分かりましたが、
では予防したり治療することもできないのでしょうか?

それについて調べたところ…

予防については、汗疱の間接的な原因に汗があるので、
汗をこまめに拭き取ったり、洗ったりして原因を除去すること、そして
汗疱は高温多湿の状態が長く続くと出やすいので、なるべく通気性を良くする
たとえば足の指に汗疱が出やすい人は夏場は通気性の良いサンダルを履く、
とかそういったことで予防ができますよ。

治療については、
まずは皮膚科を受診することをおすすめします。

治療には皮膚科を受診することをおすすめします。

自分で出来る治療法というのも、ネットで色々検索しましたが
書いてあることが、サプリメントとか食事療法とか、結構まちまちでした。
共通しているのはステロイド剤を塗っての治療ですが、
ステロイドには弱~強の段階があるものの市販だと弱いものしか買えないので
それだと効果がきちんと出るか怪しいです。

これが、皮膚科で治療してもらうことになった場合、
皮膚科で処方されるのもステロイド剤や軟膏ですが、
自己診断での市販薬購入よりは、
きちんと症状に合った強度の薬を処方してもらえるので、
効果的な治療ができ、結果早く治ります。

汗疱は放置していても自然に治ることも多いのですが、
それだとどうしても、痒くて掻いて水疱をつぶしてしまったりしますし、
それによって悪化したり別の炎症が起こることもありますので、
やはり、早く治したいなら、まず、皮膚科を受診してください。

 

 

以上、汗疱について、
つぶすのは良いのか悪いのか、他人にうつる可能性、
そもそもどんな疾患なのか、原因、などについてまとめてみました。

とりあえず、汗疱はつぶすのは基本的にはダメだけれど、
つぶして汁が出ても、それで他人や他の部位にうつったりすることはない、
というのがわかって安心しましたね。

また、冒頭や記事中にも書いた通り、私自身ずっと汗疱という名前自体も
どういうものなのかも知らずに、
痒くて水疱が出来る肌荒れ程度に思って何年も過ごしてきて、
つぶしてしまったり、回復を遅らせるような事をしてしまっていたので、
今回こうしてきちんと調べて知るきっかけがあって本当に良かったです。

あとは、気になることといえば、記事中にも書きましたが、
汗疱の症状が水虫と似ているらしい、ということですね。
今まで、私自身は水虫には縁が無かったので、汗疱を肌荒れだとは思っても
「水虫かも?」とは全く思わなかったのですが…

もし今後水虫にかかったとして、それを「また汗疱か」なんて勘違いすると
周りに撒き散らして大変な事になりそうなので、
そういう意味でも、皮膚科を受診して、正しい診断をしてもらうのは
大切なことだな、と思いました。

 

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