初詣2026 おみくじの由来と意味
2026年のお正月も、もうすぐそこまでやってきました。
お正月と聞いて思い浮かべるものは人それぞれですが、今年もやはり「初詣」が定番ですね。
そして、初詣の楽しみといえば“おみくじ”ではないでしょうか。
新年早々、大吉を引き当てた日には「よし、今年はいける!」とテンションが上がりますし、反対に凶が出てしまうと「うわ…ついてないかも」とちょっぴり落ち込む――誰もが一度は経験あると思います。
今回は、そんな“御神籤(おみくじ)”の由来や意味を改めて見直してみましょう。
その前に、少しだけ私の実体験を聞いてください。
先日、勤務先のホテルにインド出身の方が訪れました。
お客様としてではなく、「占いをしてあげるよ」という占い師としての来訪だったんです。
少し戸惑うスタッフを横目に、私は思わず「こちらへどうぞ」と案内してしまいました。
するとその場で始まったのは、結婚運から仕事運、金運まで、まるで人生相談のような鑑定タイム。
そこで強く言われたのが、
「来年、あなたはお金持ちになる!宝くじを買いなさい!」という力強いお告げでした。
ですが、慎重派の私は宝くじを買う習慣がなく、「くじ」と言えばせいぜい初詣で引く“おみくじ”くらい。
そんなこともあり、2026年の初詣もどうせ行くのなら、せっかくだから「おみくじの由来や意味をきちんと調べてみよう」と思ったのです。
おみくじの由来
おみくじはもともと、国家や社会の大事な方針を決める際に「神の意志を伺う」ために使われていた神聖な儀式でした。
つまり、今で言う政治や祭事など、国の命運を左右する判断に使われていたのです。
今では神社やお寺で、参拝者の一年の運勢を占うためのものになりましたが、起源はとてもスケールの大きいものでした。
ちなみに「おみくじ」という言葉を分解すると、
「お」は丁寧の接頭語、
「み」は尊敬の意味を持つ接頭辞、
そして「くじ」が本体です。
“おみき”“おみこし”などにも同じ「お・み」の尊称が使われています。
このことからも、昔の人々にとって“くじ”がいかに神聖なものだったかが分かりますね。
また、語源として「くじる(えぐる・削る)」という動作から転じたという説もあります。
・棒状のものを使う
・箱から引き抜いて内容を取り出す
などの行為が、「くじる」に由来しているというわけです。
「初詣行ってくじらない?…いや、くじっちゃおう!」なんて冗談も、あながち間違いではないかもしれませんね(笑)。
おみくじの意味
おみくじには、ご存知の通り「吉」と「凶」があります。
一般的には 大吉―吉―中吉―小吉―末吉―凶 という順序ですが、実はもっと細かい分類もあるんです。
大吉−中吉−小吉−吉−半吉−末吉−末小吉−凶−小凶−半凶−末凶−大凶
といった具合に、神社によって細かく異なります。
ただし「吉だから全て順調」「凶だから全て悪い」という単純な話ではありません。
おみくじの本質は、書かれている“内容”そのものにあります。
おみくじとは、神様からのメッセージ。
書かれた言葉をどう受け止め、どう日々の行動に反映させるか――そこにこそ意味があるのです。
「凶って字を見てみろ! へこんだところに“メ”があるだろう。だからこれから“芽”が出るんだ。」
これは中学生の頃に先生から聞いた話ですが、今でも印象に残っています。
つまり、運勢は“気の持ちよう”なんですね。
よく見かける、くくってあるおみくじ
神社やお寺に行くと、木や柵におみくじが結びつけられているのをよく見かけます。
「せっかく引いたのに、どうして置いて帰るんだろう?」
私は毎年おみくじを手帳に貼り、その年の節目ごとに読み返すのが習慣なので、結んで帰る人を見て不思議に思っていました。
ところが、これにもきちんと意味があるのです。
たとえば「凶」を引いてしまった場合、それを利き手と反対の手で結ぶことで「困難を克服した」とみなし、凶が吉へと転じるといわれています。
この習慣こそが、“おみくじを結ぶ”文化の原点なんですね。
結び方については⇒コチラ
最後に・・・
「おみくじ」という言葉には、籤・お御籤・お仏籤・御神籤・御御籤・おみ籤・神籤・御籤・仏籤など、多くの当て字があります。
サラッと書けたら、ちょっと通っぽいかもしれませんね。
いかがでしたか? 吉か凶かという結果よりも、そこに込められた“教え”をどう生かすかが大切です。
もしアンラッキーな結果が出たとしても、利き手でない方の手で丁寧に結びつけ、「運命を切り開くのは自分だ」と前向きに過ごしましょう!
2026年の初詣、ぜひ“くじって”みてくださいね。