2025年天の川を綺麗に撮影できる時期は?撮影に必要なものは?
天の川2025 撮影時期
レジャーとかアウトドアと聞くと、登山やキャンプ、釣りやサイクリングなど昼間に動き回って楽しむものをイメージする方が多いと思いますが、アウトドアの中には実は、夜にしっとり楽しむものもあるんです。
それは、天体観測。
頭上に今にも落ちてきそうな、美しく輝く星を眺めていると、日常を忘れ、遥か昔に出来た宇宙や星に想いを馳せたり、
ロマンティックな気分になることもでき、天体観測は、本当に素敵なアウトドアのひとつだと思います。
もし、まだ天体観測をしたことがないという方は、今年はぜひ、満天の星空を見に、出かけてみてはいかがでしょうか?
ちなみに…初めて観測に出かけるなら、特に沢山の星が見える時期が、特におすすめです。
たとえば、天の川が見えるタイミングなどですね。星はいつ見ても綺麗なものですが、天の川の美しさはまた格別なんです。
天の川は、写真等で見た事がある方は多いと思いますが、しっかり時期や場所を選んで見に行けば、写真のような輝く星空が肉眼でも見られますし、リアルに見る天の川は、まるで星の光のシャワーのようで本当に感動しますよ。
また、いつもは他人が撮った写真を見るばかりだった天の川を、自分でも撮影できたらうれしいですし、思い出にも残りますから、その目で実際に見つつ、撮影にも挑戦 されることを、おすすめします!
というわけで今回は、今年初めて天体観測をしてみようかな~という方に特におすすめの、天の川について、2025年に見られて綺麗に撮影できる時期をご紹介します。
また、合わせて天の川を美しく撮影するために必要な道具もご紹介しますよ。素敵な夜空を見に行く&撮影するために、ぜひお役立てくださいね!
2025年の天の川が綺麗に撮影できる時期は?
天の川が見える時期と撮影条件
天の川が見える時期…といえば皆さんは何月くらいをイメージしますか?
やっぱり、天の川と絡めて織姫と彦星の伝説が有名な七夕あたりの時期、7月とか8月くらいを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
しかし…実は、天の川って別に七夕しか見られないわけではなく、
一年中見られるものなんです。
星は季節によって方角が変わっても、ずっと夜空にありますから、考えたら当然といえば当然なのですが…でも、天の川といえば七夕!というイメージが強いので意外な気はしますよね。
では、天の川が1年中、いつどんなタイミングでも綺麗に見えて撮影もしやすい…かといえば、違います。
天の川がもっとも綺麗に見えて、綺麗に撮影もできるタイミングには以下の条件が揃うことが必要なんです。
それは、空が晴れていて、かつ周りの光源が少ないこと。
これは、余計な光が多いと星が目立たず、あまり見えなくなってしまうので、月明かりもなるべく無い方が良いです。
また、ネオンや街灯など街の光も邪魔なので、なるべく周りにそういったものが無い場所、つまり田舎の方が良いでしょう。
しかし、街の光は都会から離れれば避けられますが、月明かりは、場所の移動ではどうにもならないのでは…と思われる方も多いですよね?
そこで、注目するのが月齢です。
月齢は、新月から満月まで、月の満ち欠けを計算したものなんですが、欠けが少ない満月に近いほど月は明るいですし、欠けが大きい新月に近いほど、月は暗いです。
つまり、新月で月が暗く、かつ天候の良い日が、天の川を綺麗に見られて撮影がしやすいタイミング、となります。
2025年の新月と撮影タイミング
前項で、天の川が綺麗に見られて撮影がしやすい条件は、なるべく田舎で、新月で天候の良い日、と書きましたが、では、2025年の新月はいつなのか、そしてそこから、2025年の天の川観測と撮影に適した日はいつなのかを
調べてみましたよ!
まず、2025年の新月は、以下の日になります。
1月29日、2月28日、3月29日、4月28日、5月27日、6月25日、7月25日、8月23日、9月22日、10月21日、11月20日、12月20日
これらの日が2025年の新月で月がもっとも暗い日になりますので、この中で更に、天候が良い日が、天の川の観察と撮影にはベストなタイミングと言えます。
また、この前後の日も月の欠けが大きく空が暗いのでオススメですよ。
ちなみに、月齢はネットで検索すると無料で教えてくれるサイトもありますし無料でダウンロードして印刷して使えるカレンダーもあります。
印刷タイプだと天の川を見に行く予定を立てる時にも使いやすいので、個人的には印刷できるカレンダーがおすすめです!
ただ…月齢はカレンダーで確認できても、天候までは正確に先を読むのは難しいですよね。
ですので、1年の中で、比較的天気が良い時期=雨(降水量)が少ない時期を調べたところ…その年によってバラつきはありますが、
1月、2月、7月、8月、11月、12月
これらの月が、1年間の中でも比較的降水量が少ない月で、特に、1月・2月・11月・12月の冬の時期が、雨が少なかったです。
逆に、梅雨時期の6月や、秋の9月10月あたりは降水量多めでした。
なので、2025年に雨の日が少なく天の川がよく見える確率が高いのは、1月29日、11月20日、12月20日となります。
2025年天の川撮影に最適なのはこの日
しかし、天体観測って基本的に外ですることが多いというか、出来れば外で眺めたいものですし、それを冬に行うとなると、見るのも撮影するのも寒くて辛いですよね。特に夜は物凄く冷えます。
しかもそれが初めての天の川観測や撮影だとしたら、「綺麗だけど寒い!」という余計な辛い思い出が残ってしまいそう…
ですので、寒いのが嫌な方には、冬の寒い天の川晴れの確率は冬より下がりますが、梅雨入り前の6月や夏の新月、つまり・・
6月25日、7月25日、8月23日
この日に、天の川を見る&撮影をするのをおすすめしますよ。
この時期の天の川は、ちょうど七夕付近でもありますし、織姫と彦星の物語に想いを馳せながら、ちょっとロマンチックな気持ちで星が眺められそうなのも、ポイントが高いです。
天の川がもっとも良く見える時間帯は
天の川が綺麗に見えるのは天候が良い新月の日、という話をしましたが、ではこれらの日の夜(日没後)なら、天の川はいつでも綺麗に見えるのでしょうか?
いいえ、天の川の見え方は、時間帯によっても左右されます。
余計な光源が少ないのが、天の川が綺麗に見える条件ですから、太陽が完全に隠れきっていない、空が明るい時間帯はやっぱり駄目なんですよね。
というわけで、空が夜になって暗く、天の川が見えやすくなる時間帯がいつなのかというと…
19:00以降~夜明けで空が明るくなる前
日の長い夏の季節でも19時には日没ですので、季節関わらず、天の川を見る、撮影するなら19時以降、と覚えておくと良いでしょう。
19時以降の、どの時間帯がもっとも綺麗か…というのは、個人の好みにもよるので一概には言えません。
完全に周りの民家の灯りも街灯も消えた深夜が好きな人も居れば、少し空が明るくなりかけてきた夜明け頃の、星と夜明けの空の組合せが好き、という人もいます。
これはぜひ、実際に天の川を見に行った際に、あなた自身が、好みの時間帯を見つけてみて頂きたいと思います。
ちなみに…
何月何日何時頃にどの地域で見ると、天の川がどのへんに見えるか…というのは、国立天文台のサイトで、簡単に計算して表示してくれる便利なページがありますので、そちらを参考にしてみてくださいね。
星座の位置もわかりますので、すごく見やすいですよ!
天の川撮影に必要な道具
星空って、撮影するのが難しいというか、高額なカメラやレンズ、天体望遠鏡など、物凄い道具が必要なのでは…と思っている方は多いと思います。
勿論、カメラの扱いに慣れた方が、そういった凄い道具で拘りぬいて撮影すると、凄く綺麗に撮れます。
でも…初心者はなかなか、天の川のためだけに高額なカメラやレンズなどを用意するのは、難しいですよね。では、手持ちのカメラでは撮れないのかというと…そうではありません。
基本的に、以下のものがあれば、天の川は綺麗に撮影できます!
カメラ
出来ればデジタル一眼レフカメラがあれば一番良いですが、それより安価なミラーレス一眼カメラでも天の川は撮影できます。
また、上記のようにレンズが交換できるタイプのカメラではなく、本体とレンズが一体の、コンパクトデジカメ(通称コンデジ)でも、星空を撮影するスペックがあるコンデジなら、天の川が綺麗に撮れますよ。
なかでも、なるべくISO感度(光をとらえる能力)に強い、最新のコンデジがおすすめです。
たとえば、キヤノンのPowerShot/IXYシリーズのような、星空が簡単に綺麗にとれる、星空モードが搭載されているようなモデルだと初心者でも天の川がきれいに撮影できますよ。
三脚
星空を綺麗に撮るには、なるべくブレないことが大事です。
カメラによっては手振れ防止機能がついているので、手持ちでもある程度は綺麗に撮れるのですが、できれば、しっかり地面に設置できて動かさずに撮影できる三脚を持って行くことをおすすめしますよ。
ちなみに三脚は、何万円もする高いものもありますが、2000円前後くらいの安価で、コンデジやミラーレス、一眼など、色々なカメラに使えるタイプもありますし初心者で初めて三脚を買うのでしたら、そちらの方が気軽に買えて使えておすすめですよ。
レリーズ
レリーズとは、カメラのシャッターボタンに取り付けるケーブルのことで、カメラから離れた位置からシャッターを押すための道具です。リモートシャッターと呼ぶ場合もあります。最近だとケーブルが無い無線タイプのものもあります。
先にも書いたように、星空も天の川も綺麗に撮影するためにブレは大敵です。
三脚を使っても、シャッターを押す時にどうしても指や腕の振動が伝わりブレる可能性がありますので、このブレを完全になくすには、レリーズを使うのがおすすめなのです。
ちなみに、レリーズは数百円~2,000円程度で買えるものなのですが、大抵は対応するカメラのメーカーやタイプが決まっていますので、購入の際は、お手持ちのカメラで使えるかどうかをしっかり確かめてくださいね。
レンズ
これは、レンズ交換ができるデジタル一眼レフカメラや、ミラーレス一眼を使う場合の話です。(コンデジはレンズ交換が出来ないので)
ですが、使うレンズはカメラ本体とセットで最初から入っている、キットレンズ(標準レンズ)でも大丈夫です。十分に美しい、きらめく天の川が撮影できます。
以上、
2025年の天の川を綺麗に撮影できる時期や、撮影に必要なものについてのご紹介でした。
なるべく、初心者の初めての天体観測、天の川撮影でも、満足いく結果にできるように、わかりやすくまとめてみたので、ぜひ、今年天の川を見に行こうかな~と考えている方、またアウトドアで星を見に行ってみたいなと思っている方、具体的な予定の作成と実行のため、お役立てくださいね。
ちなみに、記事中にも書きましたが、天の川自体は一年中空にありますから、気合いを入れて観に行く&撮影しに行く新月の日以外でも、近所の公園とか、川の土手とか、広い場所にカメラを持って行って、天の川を眺めてみたり、撮影の練習をしてみるのも、良いと思います。
月明かりや、周りの建物の灯りが無い場所などで撮影するよりは勿論綺麗には撮れませんが、星空を撮影するにはカメラはこのモードにすればいいのかとか、レンズはこう弄ればいいのかとか、実際に撮影してみることで、コツがつかめますよ。
練習の結果、本番の日に綺麗に天の川が撮影出来たら、より達成感も出ますし、良い思い出にもなりますしね!
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