改元とは…新元号までのタイムスケジュール
改元とは…新元号いつから
天皇陛下が退位され、平成が終わる…
昨年頃から度々話題になっていた、大きなニュースのひとつですよね。
テレビや新聞でも何度も取り上げられたので、
殆どの方が目にして、驚いた話ではないでしょうか。
しかし、驚いたり時代の流れを感じたりはしても…
これ、実際にはそれによって何が起こるのか、
あまりよくわからないしピンとこない、
という方も多いのではないでしょうか?
私もそうです。
平成が終わるということはつまり、改元される=元号(現在は平成)が変わる
ということなんですが、
それで何が変わるのか、社会的にどんな影響があるのか、
そもそも平成はいつ、何月に終わるのか…など、
改めて考えてみると、結構わからないことばかりなんですよね。
でも…遠い記憶をたどると、
私が子供の頃に昭和から平成への改元があったのですが、
両親が「昭和〇〇年まで有効って書いてあるものの計算が面倒くさいわ~」
とか、少し困っていた様子を薄っすら覚えているんですよね。
なので、このまま「元号が変わったらその時わかることだし」だなんて、
新元号までのタイムスケジュールや改元の影響を知らないまま放置していると、
後で「変わる前に調べて知っておけば、改元後に焦らなかったのに!」と
後悔しそうで、ちょっと心配になったので、
この機会に、きちんと調べてみることにしましたよ。
というわけで、今回は改元について、新元号までのタイムスケジュール、
改元によって何が変わるのか、などなど
気になることを調べてまとめてみました。
私と同じく、改元がよくわからないけど気になるという方
ぜひ読んでみてくださいね!
平成が終わるのはいつ?新元号までのタイムスケジュールは?
平成終了と新元号開始はいつ?
早速、平成が終わるのはいつなのか、いつ新元号に変わるのか、
そのスケジュールを調べてみましたよ。
それによると…
2019年4月30日に現在の平成の天皇陛下が退位され、平成が終了し
2019年5月1日に現在の皇太子さまが新天皇に即位され、新元号が始まる
こうなっていました。
つまり、平成の元号は、平成31年4月30日に終わり
翌日から、新元号の元年5月1日、になるということですね。
ニュースなどでは、平成は30年で区切り!とか30年で終わり!とか
よく聞いた気がするのですが、
正確には、一年の途中までではありますが、平成は31年が最後になります。
ちなみに、もっと良く調べるとこの2日間だけであっさり終わるわけではなく、
その他にも儀式だとか、色々な行事があるようです。
調べてわかった範囲だと、
2019年11月に新天皇が1代で一度だけ行う大嘗祭(だいじょうさい)が
行われる予定で、その前に各国要人を招いて
内外に即位を示すための即位の礼が行われますよ。
どうして改元が元旦じゃないの?
前項を読んで
「なんで4月30日と5月1日なの?」「元旦の方が分かりやすくていいのでは」
と思った方も居られるのではないでしょうか?
私もそう思いました。5月から新元号と言われてもなんか覚えづらいですしね。
これについては、調べたところ、
天皇陛下が退位の意向を示された際に、政府では改元日を
「2018年12月下旬退位・2019年1月1日改元」と、
「2019年3月末退位・4月1日改元」の2案を検討していました。
元旦改元にすると、官公庁や民間のシステム改修の影響も抑えられますし
その方が良いだろうと考える人が政府には多かったのです。
しかし、年末年始は天皇陛下が重視する宮内行事が多く、
また2019年1月7日には昭和天皇の逝去30年式年祭もあるため
宮内庁が元旦改元はやめてほしいと難色を示していたのです。
そういった宮内庁の希望も考慮し、政府は3月末退位・4月1日改元の案で
調整する方向になりました。
しかし、2017年12月8日の閣議後、
政府から2019年4月30日退位、2019年5月1日と発表され、
それに伴う政令も決定されました。
なお、なぜ当初の3月末退位・4月1日改元の案より一ヶ月遅くなったかというと
4月に統一地方選挙があるため、改元直後に政治的喧噪が生じるのは避けるべき
という政府の考慮が理由です。
ちなみに、2018年1月からは、改元に向けて
退位や即位の儀式のあり方などを検討する会議や新元号選定も始まっており、
現時点ではわかりませんが、国民への周知期間も考えて、
2018年夏ごろの新元号の事前公表を検討しています。
新元号までのタイムスケジュール
ここまでの話をもとに、
今後の新元号までのタイムスケジュールをまとめてみましたよ。
以下のような流れになります。
2018年(平成30年)1月~:退位や即位の儀式検討会議と新元号選定作業開始
2018年(平成30年)夏ころ:新元号を事前公表
2019年(平成31年)4月30日:天皇陛下が退位され、平成の元号が終了
2019年(新元号元年)5月1日:現在の皇太子さまが新天皇に即位、新元号へ
2019年11月(新元号元年):即位の礼、大嘗祭
平成が年の途中で終わるので、ちょっと慣れるまで大変かと思いますが、
「あれ?今何年だっけ?平成?」となってしまった時は、
このスケジュールを思い出して、頭を整理してみてくださいね。
改元後に何が変わる!社会への影響は?
冒頭で、昭和から平成に変わった時に大変そうだった記憶がある
というような事を書きましたが…
では今回、改元によって実際にはどんな影響や社会現象が予想されるか、
気になりますよね。
ですので、そのへんについて調べてみました。
考えられる影響色々
新元号に代わり考えられる影響として…
まず、タブレット端末、PC、レジやATM、システム関係などなど
コンピューターやITに関するものの元号の変更が必要になってきます。
またその変更が上手くできないとか、エラーが出るなどの
不具合が起こる可能性も考えられます。
しかしこれに関しては、現在もエンジニアやプログラマーの方々が
修正や更新の準備をしていると思うので、それを信じるしかないです。
また、カレンダーや手帳など、年号が入っている商品やデータにも
変更の必要性があり、影響はあるでしょう。
ですがこれも、新年号事前公表から改元まで時間はあるので、
メーカーなどもしっかり予定に入れて対処するでしょう。
そして、身近なところだと、
保険やローンなど、長期間の契約をしているものの手持ちの証書などは、
「有効期限平成〇〇年」とか、「満期日平成〇〇年」とか
未来の年月日を平成で書いているものが多いので、
その平成〇〇年が、新元号だと何年なのか、計算する必要が出てきます。
これは、きちんと自分で新年号や西暦で計算してメモしておくなど、
わかるようにしておかないと、
満期や有効期限が来ても気づかずにいて後で困ることになる可能性があるので
ぜひ今から、しっかり調べておくことをおすすめしますよ。
なお、こうして様々な影響の予想を書くと、
なんだか改元が不安に思える方も居るかもしれませんが…
確かに昭和から平成に変わった時は、昭和天皇の崩御による改元だったので
これらが突然起こったわけですから(ITとかは無い時代ではありましたが)
準備期間も無く、本当に大変だったと思います。
しかし今回は、事前に改元の予定が分かっていて、
準備期間がきちんとあり、対処する時間もちゃんとありますから
ある程度はスムーズに色々なことが変わるのではないかと思います。
あと、その他に考えられることとしては…
平成31年の硬貨などが発行された場合は、後でレア硬貨扱いになる…かも?
ということですかね。
昭和の時代は昭和64年(1989年)1月7日に終わったのですが、
それでも昭和64年硬貨はきちんと発行されており、しかし数が少なかったので
持っている人は当時、結構大事にしていたのを覚えています。
現在も別に凄いプレミア価値がついているわけではないのですが、
時代が変わる象徴や思い出の品としては、価値があるものだと思います。
今回の平成→新元号への改元はそこまで急では無いですが、
同じ年の間に元号が2種類って珍しいことですので、
平成31年の硬貨を手にした方は、きれいなものを思い出に残しておくのも
良いかもしれませんね。
予想される社会現象
改元で起こる社会現象を予想するために、参考として
昭和から平成になった時、何が起こったか調べてみたところ…
まず、新語・流行語大賞で「平成」が特別部門・特別賞を受賞し、
その後も、平成を含んだ言葉、たとえば平成の大合唱とか平成の開国とか、
そんな感じの言葉が流行語になりました。
また、固有名詞にも平成をつける、という現象も起こりました。
たとえば平成3年放送開始の番組、平成教育委員会とか、
平成6年公開の映画の平成狸合戦ぽんぽこ、とかですね。
現代的なものである、新時代のものである、というのを示すのに、
新しい元号を固有名詞につけるのが、分かりやすいからかも知れません。
今回、平成から新元号への改元の際にも、
これと同じような社会現象が起こることが予想されます。
たとえば新元号が入った言葉が流行したり、
映画やテレビ番組などのタイトルに新元号が使われたり、ですね。
新しいものが始まる感じがしてワクワクするので、ちょっと楽しみですね。
そもそも改元とは何なのか?どういう時に変わる?
前項までで、平成から新元号に変わる、改元について
スケジュールや考えられる影響など、色々書いてきましたが
そもそもこの改元って、どういう意味なのでしょうか?
改元とは、簡単な意味としては、
冒頭にも書いたように、元号が変わる、元号を改めることをいいます。
これは、殆どの方が知っていることだと思います。
でも、これ以上詳しく知っているという方は多くないのではないでしょうか?
私も改めて考えると、上記の意味しか知らなくて、
ちょっと気になったんですよね。
そこで、もうちょっと良く調べてみると、
そう単純な話ではなく、今度の平成から新元号への改元の
スケジュールにも関連するような内容も色々ありましたので、
以下に書いていきますね。
改元は、日本以外の中国など東アジアの国でも古くから
君主の即位の翌年や治世の途中、革命のときなど様々なタイミングで
行われてきたものです。
元号も、元々は紀元前115年頃に漢の武帝が作ったもので、
周りのアジア諸国がそれに影響されて使い始めたものなんです。
日本においては、改元は元号(年号)を改定する国家行事とされています。
日本の元号の使用の始まりは、645年の大化が最初でかなり古いのですが、
その後断続されていたので、継続的に使用されるようになったのは
8世紀はじめになってからでした。大宝、慶雲以降のことです。
そして改元の行事もその頃になってやっと制度化されたと言われています。
なお、改元というと現代では、昭和から平成に変わった時のような
崩御などによって天皇陛下の代始がされた時に行われるのが改元…
と多くの方は考えているでしょうが、実は改元には別の理由もあります。
改元の理由は、主に以下の4つがあります。
①天皇の代始による改元
②祥瑞(しょうずい=めでたい事)の出現による改元
③天変地異などの厄災を避けるための改元
④革命の難を避けるための改元
現代において、多くの方が改元の理由として覚えているのは
この中の①ですね。天皇の代が変わる=代始での改元です。
今回の、平成から新元号への改元は、
平成の天皇陛下の生前退位とそれによる次の陛下への代始なので、
近代の、陛下の崩御からの代始とは違いますが、
改元の理由としては同じく①になります。
ちなみにその他も簡単に解説しておくと…
②は吉事があったから記念に改元するよ~という改元で、
例えば、「おめでたい亀が献上されたから霊亀に改元するよ!」とかです。
なんだか随分いい加減というか自由過ぎる理由な気がしますが、
これは主に9世紀中ごろまでの飛鳥や奈良時代に多い改元理由です。
大昔は改元も結構アバウトな感じだったのですね。
③は②とは逆に悪い事、厄災を避けるための改元です。
改元をするとなぜ厄災を避けられるのかは調べても分からなかったのですが、
「明暦の時代に大火事があって縁起が悪いから、万治に改元して心機一転!」
という感じではないかなと個人的には思います。
④は、中国由来の讖緯説という吉兆占いで革命が起こる!という結果が出た時に
その難を避けるためにしていた改元です。
日本では901年から923年までの醍醐天皇時代である延喜以降、
度々行われるようになったそうです。
改元とひと口にいっても、こんなに色んな理由があったのですね。
現代で、「良い事あったから改元するね!」なんて理由で改元がされたら、
社会がめちゃくちゃになりそうなので、もうそんな改元は行われないだろう
…とは思いますが、未来の事は誰にも分りませんから、もしかしたら、
いつかまた、そんな理由の改元が再びされることもあるかもしれませんね。
以上、改元について、
平成から新元号になるまでのタイムスケジュールや、
改元によって考えられる影響、そもそも改元とはなんなのか、
などについて、調べてまとめてみました。
記事中にも書いたとおり、
私は「平成は30年を区切りに」とか「平成30年で終わり」と
いつぞやのニュースで見たり聞いたりした記憶のまま覚えていたのですが、
今回きちんと調べたら実は平成31年途中までである、という事が分かったので
本当にちゃんと調べて良かったと思いました。
こうしてきちんとスケジュールを覚えておくことで、
自分でできる準備が、きちんとできますしね。
私も早速、手持ちの保険証書の「平成〇〇年まで」の表記のそばに
西暦を鉛筆でメモしてみましたよ。
皆さんにもそんな感じで、自分でできる改元に向けての準備をするのに
この記事をお役立て頂ければと思います。
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