東北では小豆入り!冬至かぼちゃは地方によって食べ方が違う?

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一年が経つのは早いもので、少し前まで夏だった筈が、
短い秋が終わり、もう冬なんですよね。

そして冬といえば、冬至を気にする方も少なくないと思います。
太陽の赤道面からの距離が最大となる、季節の変わり目の日の事ですね。

この冬至の日が、一番夜が長いと言われています。
ちなみに2015年の冬至は12月22日の13:48だそうです。

2015年の冬至は12月22日の13:48です。

ところで、冬至にはかぼちゃを食べる風習が全国にありますが、
地方によって食べ方のレシピが違うようなんですよ。

かぼちゃだけ煮てシンプルに食べる地域が多いですが、
京都なら他の野菜と煮込んだり、北海道ならかぼちゃを入れたおしるこ、などなど…
そして東北は、小豆を入れて煮込む「いとこ煮」。

東北は、小豆を入れて煮込む「いとこ煮」

ずっとそこにお住まいの方にはお馴染みの料理なのでしょうが、
最近他所から東北に引っ越した方や、他の地方の人には
聞き慣れない料理名と組み合わせなのですよね。
一体どんなものなのでしょうか。

そんな東北の気になる冬至かぼちゃレシピ、いとこ煮について調べてみました。

 


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冬至にかぼちゃを食べる理由

冬至にかぼちゃを食べる習慣は江戸時代から始まったとされていますが
そもそも何故、冬至に夏の野菜であるかぼちゃを食べるのでしょうか?

その理由として有力とされているのは、冬場の野菜不足を補うため、
長期保存の効くかぼちゃを食べる説です。

かぼちゃに豊富に含まれるビタミンA(βカロチン)、ビタミンC、ビタミンE、
などの栄養素や高いカロリーが冬季の栄養不足を補ってくれます。

βカロチンには、粘膜などの細胞を強化して免疫力を高める働きや
抗がん作用、抗酸化作用がありビタミンC、Eも抗酸化成分ですし、
更にポリフェノールも含まれます。

またかぼちゃには身体を温める作用があるので、
冷え性の方には特に効果的な食べ物ですし、病後の体力回復にも
効果があります。

冬至にかぼちゃを食べる理由

これらの、この栄養素はこれに効く、などの細かい効能が判明したのは
近年の事ではありますが、「かぼちゃを食べると風邪をひかない」
「栄養豊富で食べると冬を乗り切れる」ということを、
昔の人は分かっていたのだと思います。

過去から伝わる知恵って、
現代になって調べても、ちゃんと理にかなっていて凄いですよね。

 

 

 

南瓜と小豆「いとこ煮」についてのあれこれ

1. いとこ煮の語源・由来

いとこ煮は、堅いものから順に煮る料理で、
「追い追い煮る」の意味から「追い追い」→「甥々」と掛けた洒落で
「いとこ煮」と呼ばれるようになった、というのが定説のようです。

いとこ煮という名の煮物料理は、北陸地方(新潟・富山・石川)のものと、
奈良県及び山口県萩市周辺に伝わるものが知られています。

いとこ煮の語源・由来

基本的には豆と野菜を煮る料理を示すそうですが、
煮た小豆や大根を具にしたみそ汁を指す地域もあります。

元々は神に供えた食べ物を寄せ集めて煮ることから始まった料理で、
盆や正月、祭礼時に食べられていたそうです。

 

 

2. 東北の「いとこ煮」

前項1では東北以外にも「いとこ煮」はあるらしいという事を書きましたが
かぼちゃの上に小豆やあんこが載った煮物であるいとこ煮は、
やはり東北にしか無いようで、冬至時期のスーパーのお惣菜売り場などでも
売られているくらい東北ではポピュラーな料理のようです。

かぼちゃの栄養豊富さについては先に書きましたが、
小豆にもビタミンB1、B2、浮腫みに効くサポニンが多く含まれ
更には、かぼちゃも小豆も食物繊維が豊富ですからね。

東北の「いとこ煮」

これは本当に栄養たっぷりで健康に良い、
東北の人の寒い冬を乗り切る知恵が沢山詰まった組み合せですよね。

 

 

3. かぼちゃのいとこ煮レシピ

是非冬至に食べてみたい、かぼちゃのいとこ煮のレシピです。

【材料(2人分)】

・かぼちゃ 350g
・ゆであずき 100g
・片栗粉 小さじ1

(A)砂糖 大さじ1
薄口しょうゆ 大さじ1
水 1カップ

 

【作り方】

① かぼちゃは種とわたを取り、3cm角に切り、皮をところどころむく。

② 鍋に(A)を入れて沸騰させ、①のかぼちゃを並べ入れ、
蓋をして約15分、かぼちゃが柔らかくなるまで煮る。

③ 別の鍋に②の煮汁1/4カップを入れてゆであずきを加え、
片栗粉を水小さじ2で溶いて加え、混ぜながら沸騰させ、とろみをつける。

④ ②のかぼちゃを器に盛りつけ、(3)のゆであずきをかける。

 

 

いかがでしたか?東北の冬至かぼちゃ料理、いとこ煮。
調べてみたら、本当に身体に良さそうですし、美味しそうで、
食べてみたくなりますよね。かぼちゃと小豆って味も合いますしね。

レシピはこの記事に紹介したもの以外にもネット上には沢山ありましたので、
ご自分の好みに合いそうなものを探してみてください。

冬至のかぼちゃをどうやって食べるかは、北国の人ほど拘りが強いそうです。
寒さが厳しく冬の季節が長いからこそ、
余計に健康管理に気をつかった結果なのかもしれません。

今まで特に冬至のかぼちゃの食べ方が決まっていなかった方も
今年は是非、小豆やあんこをのせた、かぼちゃのいとこ煮を作ってみては
いかがでしょうか^^

 

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