七夕に食べる食べ物ってなに?その由来と歴史を探ってみた!
あの食べ物は七夕に食べる習慣があった!七夕の意外な行事食の由来とは…
7月7日は七夕ですね。
織姫と彦星が年に1回だけ会える日・・・というロマンチックな
物語が語り継がれてます。
日本では五節句の一つで、3月3日のひな祭りや
5月5日の端午の節句とともに、重要な行事の一つです。
全国各地では盛大な七夕まつりが行われます。
また、小さなお子さんのいらっしゃるお宅では、
七夕には、笹の葉に願いを書いて飾ったりしていますよね!
いまでもあの飾りを見ると「たなばたが来たな~!」と感じます。
ただ、不思議に思うのは、これだけ定着している年中行事なのに、
七夕には「これを食べよう!」という、いわゆる行事食がないことです。
3月3日はひなあられ、5月5日は柏餅・・・などなど、
だいたいお節句には行事食がつきものなんですけどね。
七夕って聞いたことがない気がします。
そこで、調べてみました!
七夕に食べる習慣のある行事食はあるのか?
あるとしたら、その由来は??
調べてみると、以外でしたね^^;
割と身近なアレが、七夕の行事食だったんです↓
実は七夕に食べる習慣のあったアレ
七夕に食べる習慣のあるもの・・・それは「そうめん」なのです。
これは意外!、と思った人が多いんじゃないでしょうか?
でも、すごく起源は古くて、平安時代にはすでにそうめんの原型を
七夕に食べていた、という記録が残っています。
そうめんの原形は「索餅(さくへい)」と呼ばれるもの。
これは中国から伝来した食べ物で、和名では「むぎなわ」といいます。
小麦粉と米粉を練って、縄の形にしたお菓子でした。
ちなみに索餅(=麦縄)こんな感じのお菓子です。
ちょっとツイストドーナツっぽいですよね^^
この「索餅(さくへい)」をお供え物にした、
という記述があるのが平安時代です。
そしてこの索餅は、和名では「麦縄」それがいつの間にか
「索麺(さくめん)」とも呼ばれるようになり、
やがて、今のような白くて細い「そうめん」に変化したといわれています。
ちなみにこれがなぜ七夕に食べられるようになったかというと、
それは、索餅のふるさと中国の風習と関係ありそうです。
古代中国では・・・
7月7日に死んだ帝の子が霊鬼神(悪霊の様)になって
熱病を流行らせたので、それを鎮めるために帝の子の好物だった索餅を供えて
祀るようになったことから、7月7日に索餅を食べると無病息災で過ごせる…
という伝説があり、それがやがて日本にも奈良~平安時代頃に伝わったのです。
ですので、日本でも中国から七夕が伝わった当初は
中国と同じように索餅を食べていました。
理由は同じく無病息災の願いです。
しかし、日本ではその後、前述したように索餅は索麺となり、
それがそうめんになり、日本の七夕はそうめんを食べるようになった、
というわけです。
しかし、この「そうめんを食べる」という習慣は全国的に
広まっているわけではなく、一部の地域だけ、という人もいます。
確かに、私が住んでいる地方(中国地方)では
それほど聞いたことがないような・・・?
主に習慣としてそうめんを食べるのは仙台など、東北地方です。
なぜ全国的でないのかは定かでないですが、
おそらくは、そうめんが非常に身近でよく食べる夏の食べ物!
↑これが原因じゃないかと思います。
なお、一般的な七夕=そうめん、の理由は上記の説ですが、他にも、
そうめんを白い糸に見立てて七夕に機織りが上達するように願って食べるとか
そうめんを天の川にみたてて食べるとか、
織姫と彦星にかけて出会いを求めて食べる、などの説もあります。
七夕におすすめの簡単おいしいそうめん&索餅レシピ
七夕にそうめんを食べることとその理由について前項でご紹介しましたが
無病息災とか出会いを求めてとか縁起の良い意味があると知ったら、
「今年の七夕は我が家もそうめん食べようかな」と思いますよね。
というわけで、この項では七夕におすすめの、
おいしいそうめんレシピをご紹介します!
また合わせて、そうめんの元になった索餅レシピもご紹介しますよ。
索餅、なんと自分でも作れるんです。
どちらもご家庭で簡単に作れておいしいので、ぜひ挑戦して
七夕に願いを込めて楽しく美味しく食べてみてください。
天の川★七夕そうめん レシピ・作り方
そうめんに、具の飾り付けで天の川を再現した
七夕にぴったりな美味しくて素敵なレシピです。
材料は、そうめん100g、錦糸卵(卵一個分)、きゅうり1/2本、オクラ2~3本
人参薄切り3枚、そうめんのつゆ適量、です。
作り方は、
①そうめんと一緒にオクラと人参を茹でる
②きゅうりはスライサーで建てに薄切り、オクラは5ミリ幅、人参は型抜きする
③そうめんを深めの更に入れて錦糸卵・人参・きゅうり・オクラを
天の川のように盛付け、そうめんのつゆを上からかけて完成!
とっても簡単!盛付けも簡単ですが楽しいので、
お子さんと一緒に作ってもいいかもしれません。
七夕菓子の索餅のレシピ
簡単な材料と手順で、素朴で美味しいお菓子が作れるおすすめレシピです。
材料は、
上新粉(米粉)160g、小麦粉(薄力粉)40g、ベーキングパウダー小さじ1
塩小さじ1、水150ml、きなこ大さじ1、砂糖大さじ1、です。
作り方は、
①上新粉・薄力粉・ベーキングパウダー・塩を水を入れながら混ぜる
②生地がまとまったら20g前後の塊に分けて細長く丸めて半分に畳み捻じる
③②の記事を多めの油を入れたフライパンで揚げ焼きする
④こんがり色がついたらお好みで砂糖やきなこをかけて完成!
これだけです。シンプルで美味しいですよ。
胡麻など入れてアレンジしてもいいかもしれません。
古代中国から伝わり、そうめんの元になった索餅。
そんな歴史に想いを馳せながら作れば、
七夕のイベント気分も盛り上がりそうです。
以上、七夕に食べる食べ物とその歴史や由来、
おすすめレシピなどのご紹介でした。
七夕で食べる行事食ってそうめんだったんですね~知りませんでした!
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