小学生の夏休み、創意工夫の宿題どうしよう?参考アイデア集
小学生の夏休み創意工夫
小学生の夏休みの宿題といえば、
問題ドリルや自由研究、読書感想文などなど色々ありますが、
中でも多くのお子さんやご家庭が「どうしよう?」「何をどうしたらいいの?!」と、
悩んでしまうのが、発明創意工夫展に出展するためのアイデアを募集する、
創意工夫の工作の宿題ではないでしょうか?
用意されたものを計画的にやっていけばいい問題ドリルなどと違って、
これは、まずアイデアを出して、必要な材料を見極めて用意し、
それを自分で作るという、かなり難しい宿題ですよね。
また親としても、子供からにアドバイスを求められても、
「こういうのはどうかな?」なんて簡単に答えられないから厄介なんです^^;
そこで今回は、小学生の夏休みの宿題、発明・創意工夫に役立つ、
過去の創意発明工夫展に出展された作品例などの様々なアイデアを
ご紹介したいと思います。
紹介したものを丸っきりそのまま作るのはダメですが、
使われている原理や応用方法、着目点などを知る事で、
アイデアが新しく生まれやすくなりますので、
お子さん独自の創意工夫を生み出すヒントとして、読んでいただけたら嬉しいです。
発明創意工夫展とは?
発明創意工夫展とは…
青少年が創作する喜びなどを得るために毎年開催されるもので、
小学生・中学生・高校生たちが出したアイデアの中で、
特に優れたものに表彰が行われています。
この発明創意工夫展に出展するためのアイデアや作品を宿題として出している
学校が多いので、小学生の夏休みの宿題としても定番になっているんですね。
発明創意工夫展は各地域で行われますが、そこで入賞すると、
全国へと進むことになります^^
発明創意工夫展では毎年、多数の作品が作られますが、
中には大人が見ても「なるほど!!これは便利だな~!」
「これはすごい!よく考えたなぁ」と感心してしまう、優れた作品が色々ありますので、
眺めるだけでも想像力・創造力が刺激されて楽しいんですよ。
お子さんと一緒に過去の作品を眺めれば、
「自分ならこの原理を使ってこれを作るかも」と、
新しいアイデアが生まれる可能性が高いと思いますよ♬
宿題関係無しに、休日に「これを一緒に作ってみようか」なんて話になったり、
親子のコミュニケーションにも役立ちます!
小学生が夏休みに作れる!発明創意工夫・工作のアイデア集
過去に発明創意工夫展に出展された作品の中から、
小学生が作ったものを色々ご紹介しますね。
アイデアを出すにあたってどんなところに着目しているのかなど、
ぜひ参考にしてみてください。
くつまわ~る
正方形の台の中央がターンテーブルになっており、
置かれた靴の向きが自動的に回転して変わる、という発明品です。
これは、半身麻痺のあるおばあちゃんが玄関で靴を脱いだ時に、
靴の向きを変えるのに苦労しているのを見て、考えられた作品なのだそうです。
凄いところは、ただ回転するだけでなく、
脱いだあと自動で靴の向きが回転して180度変わるところ。
おばあちゃんの助けになりたいという孫の優しい気持ちから生まれた、
素晴らしいアイデア作品だと思います。
画像出典:公益社団法人 発明協会
→この工作のページ
未来のぼくの町
自分の町の未来の姿を想像して作った作品だそうで、
モーターに取り付けたファンの力で透明なチューブの中に列車を走らせたり
空気を吹き出してバスを浮かせて走らせたり、
ひとつの作品の中にたくさんのアイデアが詰まっています。
見ていてとてもワクワクする楽しい作品になっています。
乗り物を動かす工夫や使っている材料など、
創意工夫のヒントになりそうなところが色々あって、応用の参考になりそうですね。
スゴイッス
タイトルに笑ってしまったのですが、
本当にその名の通りスゴイッス(=すごい椅子)でした。
これは、キャスター付きでありながら、
座ると体重によって動かなくなる椅子なのですが、
「お母さんが掃除の時に椅子を動かすのが大変そうだからキャスター付きにしよう」
「でも小さな妹にはキャスター付きは危ない…」という
ふたつの着目点から、座っていない時はキャスターで動かせる・
座ると動かなくて安全、というアイデアに行きついたのだそうです。
座ると動かなくなるのは、座るとかかった体重によって脚に仕込まれた
バネが縮んでキャスターが椅子の足に収納される仕組みみたいです。
かさぼうし
傘を持たずに登校して、雨に濡れた妹を見て思いついた
アイデア作品だそうです。
普段は普通の帽子ですが雨が降った時は帽子の裾から傘が広がり、
雨が身体にかかるのを防ぐことができます。
傘と違って手に持たなくていいので、両手が開いて安全というのもいいですね。
傘って、折り畳み傘でも持ち歩くと邪魔くさいな~と思ってしまうのですが、
これだと普段は帽子なので、荷物として意識せずに雨具が持ち歩けるというのが
とても良いアイデアだと思います。
良いアイデアを出すコツは?作品に仕上げるには?
100円均一でも便利グッズが色々買えてしまう便利な時代に、
これ以上あったらいいなと思うものなんて無いのでは…と
ついつい創造力も想像力もあまり無い私のような大人は思ってしまうのですが、
前項で紹介した作品集を見ると、
新しいアイデアを出す余地はまだまだあるんだなと思えました。
紹介した作品は大体が、
誰かや自分が困っている事への着目から生まれた作品でしたよね。
アイデアの出し方のコツは、まさにここ!
「困っていること」への着目なんだと思います。
日常生活の中には、大なり小なり、「これ面倒くさいな~」と
思う事がまだまだ色々あります。
それを、どうしたら少しでも便利にできるか、を考えることが、
発明創意工夫のアイデアに繋がっていくんですね。
アイデアが出たら、それを身の周りにある材料などを使って、
どうやって作品に仕上げるかを考えるわけですが、
これは、小学校の理科で習うこと(てこの原理とか、電気とか、
空気や水の流れの仕組みだとか色々です)も使えますし、
過去の出展作品に使われた様々な工夫のアイデアなどが役立ちます。
たとえば、前項の「スゴイッス」に使われたいた、
バネにかかる体重でキャスターが引っ込む仕組みなどは、
原理は簡単ですが色んな作品に応用ができそうですよね。
そんな感じで、様々な作品を見たり理科で習ったことをおさらいしたりして
知識を蓄えることで、「これを作りたいなら、あれが使えるかも」と、
アイデアを形にしやすくなりますよ。
以下に、役立ちそうな発明創意工夫展の公式サイトや、
小学生の理科の実験動画などを貼っておきますので参考にしてみてくださいね。
これらのサイトや動画は、子供に見せてあげるのもいいですが、
親自身も一通り目を通しておくことで、子供が何かに着目してアイデアを思いつき、
「こういう作品にこの仕組みを使いたいけど上手くいかないなぁ…」と悩んだとき
「こうしたらどうかな?」とアドバイスをしてあげることができますよ。
→発明創意工夫展
過去の受賞作品などが見られます。
→はつめいキッズ(つくろう!しらべよう!)
発明創意工夫に使えそうな実験や科学の知識、
便利な道具など、子供に分かりやすく解説されています。
→小学生の理科の教科書で使われている実験(動画集)
小学生向けの様々な楽しい理科実験動画が紹介されています。
小学生夏休み創意工夫まとめ
以上、小学生の定番の夏休みに悩む宿題、創意工夫の発明・工作について、
過去作品やアイデアの出し方などのご紹介でした。
どうですか?アイデアを出す・作品を作る参考になりそうですか?
誰もが知っている簡単な仕組みや原理でも、アイデアや応用の仕方次第で、
とっても便利で素晴らしい創意工夫作品に出来ますから
まずは身の回りの「困っていること」探しから、始めてみてはいかがでしょうか?
もちろん、紹介した「未来のぼくの町」みたいな、
自分の興味のある事を突き詰めるものでもOK。
夏休みの創意工夫の宿題、ぜひお子さん自身で考えたり、
または親子でアイデアを出し合ったりしながら、素敵な作品を作ってみてくださいね。
この記事が、良い創意工夫作品や発明品を生み出すヒントとして
お役に立てれば幸いです^^
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