暑中見舞いと残暑見舞いの違いは?出す時期はこれが正しい!
暑中見舞いと残暑見舞いの違い、時期や言葉遣いを知って恥をかかないお見舞い作りを!
暑中見舞いとは暑い夏に「お体を壊しませんように」と相手を気遣う
ご挨拶・お見舞いのこと、というのは多くの方が知っていることだと思います。
とはいえ、今は暑中見舞いを送る人が減ってきていますし、
自分は送ったことがない、貰うこともない、という方も多いですよね。
ですが、だからこそ、わざわざハガキでご挨拶をいただくというのは
心に響きますし、若い方なら特に、お世話なっている上司や親戚などに出すと
「若いのにしっかりしてるね~」と心象も良くなるので
新社会人になった方などで、目上の人と良いお付き合いをしたいと考えるなら
今年は暑中見舞いを出してみることをおすすめしますよ!
ところで、暑中見舞いっていつからいつまで出すものか、知っていますか?
「いつって…夏でしょ?」「7月の終わりごろじゃないの?」と思いますか?
まあ、そうなんですけど…^^;
一応、暦の上で「この期間が暑中見舞い」っていうのが
決まってるんですよ。
なんとなく、大体7月の終わりごろまでに出すという認識ですけど、
一定の時期を過ぎたら「残暑見舞い」になります。
では、暑中見舞いと残暑見舞いの違いって…?
どっちも夏には変わりなさそうなんですが、
どの期間が暑中見舞いで、いつからいつまでが残暑見舞いなんでしょうか?
また、含まれる意味にも違いはあるのでしょうか?
このへんが、いまいちよくわからないところですよね。
というわけで今回は、この二つの違いについて、調べてみました。
暑中見舞いを出そうと思っている方はぜひ読んでみてくださいね。
特に、目上の人に出す方は失礼をしないように、要チェックですよ!
暑中見舞いと残暑見舞いの違いは?
暑中見舞いと残暑見舞いは、どんな違いがあるんでしょうか。
この二つは、調べたところ
「暑い時期に健康を気遣う便りをだして近況を報告し合う」
という意味合いのもの。
つまり、出す意味に違いはありません。
違いがあるのは、それぞれを出す時期です。
暑中見舞いを送る時期
冒頭にて、暑中見舞いは7月終わりころまでに出すもの…
というような事を書きましたが、これは正確ではありません。
実は暑中見舞いを送る時期には、以下の3つの説があるんです。
①夏の土用(約7月20日頃~立秋の前日(8月6日前後)までの約18日間
②小暑(7月7日)~立秋の前日(8月6日前後)
③梅雨明け~立秋の前日(8月6日前後)
そして、3つの説とも期間の終わりは立秋の前日ですが、
始まりはそれぞれ違っている事が分かります。
これが理由で、はっきり分からなかったり、7月くらい?みたいな
曖昧な記憶の人が多いのかもしれないですね。
ちなみに、上記に出てくる夏の土用と立秋は「前後」と書いてますが、
これは年によって日付が少し変わるからです。
2018年の夏の土用は7月20日~8月6日、立秋は8月7日となっていますよ。
また、小暑というのが何かというと、
季節を表す暦、二十四節季の「小暑(しょうしょ)」のことで、
この二十四節気の並びでは、小暑→大暑→立秋となっています。
そして暑中見舞いの「暑中」とは、上記の「大暑」に当たる期間のこと。
①の説でも②の説でも、暑中見舞いを出す時期はこの大暑=暑中にあたり、
その時期に出すお見舞いなので「暑中見舞い」という言う、というわけですね。
…で、結局、暑中見舞いを送る時期はいつなのかというと、
この3つの説の条件を全て満たす時期に贈るのが、良いでしょう。
それなら、相手がどの説を採用していても、大丈夫ですしね!
つまり、暑中見舞いを出す時期は…
梅雨が明けた後の、夏の土用の期間(立秋前の18日~19日間)です!
なお、2018年の暦では夏の土用は7月20日~8月6日です。
暑中見舞いを出す方は、この期間に出すと良いでしょう。
残暑見舞いを送る時期
前項で暑中見舞いは小暑と立秋の間の大暑=暑中に出すものと書きましたが、
これに対して残暑見舞いを出す時期は
「立秋」を過ぎてから「処暑(しょしょ)」までが目安となっています。
この処暑は聞きなれない言葉ですが、これも二十四節季の一つ。
立秋の次が処暑で、二十四節気の並びでは、小暑から続けて書くと
小暑→大暑→立秋→処暑→白露となります。
ちなみに立秋は、暦上は夏が極まり秋の気配が立ち始める日という意味で、
その次の処暑は、暑さが峠を越えて後退し始めるころとなっています。
つまり、残暑見舞いを出す時期は、
まだ暑いけれども、実は季節は既に夏ではなく、秋なんですね。
なお、処暑は暦によって変動しますが、2018年の処暑は8月23日となっています。
ただ、処暑の8月23日というのはあくまで「このあたり」という目安であり、
実際には季節の挨拶で使う「処暑の候」という言葉が当てはまる時期まで
残暑見舞いを出すことができます。
「処暑の候」というのは、処暑~白露(9月7日)前日まで使う言葉ですから
8月23日~9月6日頃までが、処暑の候の時期というわけです。
つまり、残暑見舞いを出せる期間は
8月7日(立春)~9月6日ごろ(白露の前日)まで、ということになります。
以上、暑中見舞いと残暑見舞いの違いについてのお話でした。
暑い季節に相手を気遣う挨拶…という意味は同じですが、
時期は結構違いますね。
暑中お見舞いや残暑お見舞いを出したい方は、
くれぐれも出す時期を間違えないようにしましょうね。
間違えると非常に恥ずかしいので^^;
二つの違いはしっかりと頭に入れておきましょう。
今回違いで説明した、二十四節気を覚えておくと、
時期がしっかり覚えられると思います。
ちなみに…暑中見舞いには「盛夏」という言葉を使いますが、
残暑見舞いには使いません。
あくまでも立秋を過ぎて暑さが和らいできた時期に出すもの・・・
という位置づけなのが残暑見舞いですから、
使うのは「晩夏」「立秋」など。
秋を感じさせる言葉を使うのが正しい表現です。
目上の方や会社の方に出す場合は特に気を付けて!
こういったお見舞いの文章は形式や出す時期を間違えると
失礼にあたることもありますからね。
ぜひ、出していい時期や言葉遣いの違いなどしっかり確かめて
相手の方に「若いのにしっかりしてるね~」と思ってもらえるような
暑中見舞いまたは残暑見舞い、作って出してみてくださいね。
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