お食い初めの正式なやり方は?準備や服装はどうすればいい?
お食い初め やり方 服装
赤ちゃんが産まれると、ご家庭ではその後、
1歳になるまでの1年間で、沢山のお祝いごとや行事の機会がありますよね。
赤ちゃんの節目のお祝いは、無事すくすく育っている事を確認でき、
より喜びが大きくなる、素敵な行事だと思います。
しかし、それがパパママにとっての初めての赤ちゃんだった場合は、
そんな沢山のお祝いごとも、何もかもが初めてだし、知らない事だらけで
やり方も分からず戸惑ってしまう…という方も、多いですよね。
特に、色々ある赤ちゃん行事の中でも、
親戚などを呼ぶこともある、「お食い初め」は、そういった周りの人の目も気になって、
もし準備不足だったら困るとか、儀式のやり方に失敗したら恥ずかしいなとか、
色々考えて不安になってしまう方も、居られるでしょう。
しかもこれ、毎日赤ちゃんのお世話で忙しい時期のことでもありますし、
ゆっくりじっくりと、お食い初めについて調べる時間も無く、
大事な行事なのに、気持ちだけ焦りながらも準備は進まず、だんだん日が迫ってくる…
という、困ったことになりがちなんですよね…。
というわけで、今回はこの、赤ちゃんのお祝いであるお食い初めについて、
正式なやり方や、必要な準備、赤ちゃんと参加する大人の服装、など
気になることについて、色々調べてまとめてみましたよ。
忙しい中でも読めるよう、なるべく見やすく、読みやすいようにまとめましたので、
大切なお祝いごとなのでしっかりやりたいけど、
じっくり調べている時間は無い!という方、ぜひ、読んでみてくださいね。
お食い初めとは?その意味や由来
そもそも、お食い初めとはなんのか、良く知らない、という方も多いと思います。
そこで、ここでは、お食いはじめについて簡単に書いておきますね。
お食い初めとは、
正式名称は『百日(ももか)祝い・お食い初め』といいます。
はじまりは大昔の平安時代。
この頃は、現在のように医学が発達しておらず、赤ちゃんが産まれても
栄養失調や病気で、無事に成人を迎えるのが難しい時代でした。
その為、親族や身近な人たちで子供の成長を盛大に祝う行事が沢山作られたのです。
お食い初めも、この成長を祝う行事のひとつで、
赤ちゃんの歯が生えはじめるとされる生後100日前後に、
一生食べ物に困らないことを願い、食事の真似をさせる行事として、始まりました。
時代が流れて、江戸時代にお祝いの膳の内容などが決められたり、
また地域によって用意するものが多少違ったりと、変化などはありましたが
お食い初めの行事の、元々の込められた願いなどは変わらず、
現在まで受け継がれています。
大切な赤ちゃんのお食い初めのお祝い行事をするにあたっては、
ぜひ、形式だけを守るのではなく、この、赤ちゃんの成長と幸せを願う意味や気持ちを、
一番大切にして、お祝いを行って頂きたいと思います。
正式なお食い初めのやり方について
お食い初めは、前項でも簡単に書いたように、
赤ちゃんの歯が生えはじめるとされる生後100日前後に、
一生食べ物に困らないことを願い、食事の真似をさせる行事なのですが、
これには、いくつかのやり方や、用意するものなど、少々決まりごとがあります。
ここではそれについて、まとめましたよ。
どこでお祝いをするの?
お食い初めのお祝いをする場所には、基本的には決まりはありません。
ただし、地域やそこそこの家によって、
「赤ちゃんの祖父母の家でやるものだ」とか「両親の自宅でやるもの」とか、
「旅館や料亭で親戚を呼んで行う」とか、
場所も規模もしきたりも、色々違うようです。
ですので、パパママは自分たちだけで「家でやる」と決めずに、
他の家族や親族などに、確認してから決めた方が良いですよ。
用意するものはこれ!
お食い初めには主に、以下のものが必要になります。
①祝い膳
お食い初めで赤ちゃんに食べさせる真似をする料理を載せるためのお膳です。
器は漆の器で、お箸は柳の白木、のものが正式とされています。
なお、男の子用と女の子用の祝い膳は少し違いがあるので注意が必要です。
男の子用は、器の内側と外側の両方が赤色で、将来あぐらをかいて座ることから
祝い膳の足の高さが低くなっています。
女の子用は、器の外側が黒色で内側が赤色で、祝い膳の足の高さは
将来正座をして座るため、高いものになっています。
②歯固め石
丈夫で長生きするには、健康な歯が必要ですよね。
ですので、ちょうど赤ちゃんの歯が生えはじめる生後100日頃のお食い初めで、
赤ちゃんに石のように丈夫な歯が生える事を願う、
「歯固め(はがため)」という儀式を行います。
この儀式に必要なのが、歯固めの石です。
ちなみに歯固めの石は、
お宮参りの祈祷の際に祝箸などと一緒に神社から授かる事が多いようです。
他にも、近所の氏神様の神社の境内でお借り(拾う)したり、河原で拾ったり、
通販で購入することもできますよ。
③祝い膳の料理
①の祝い膳に載せるための料理も必要です。
献立は、赤飯、尾頭付きの魚(鯛が主流)、お吸い物、煮物、
香の物(お漬物)、地域によっては紅白の餅、歯固めの儀用に小石、とされています。
料理は、もしも、作るのが大変で無理そう…という場合も、
必要な料理がセットになっている、お食い初め料理セットなども売られていますので、
慌てずに準備をしてくださいね。
セットで買うと、料理の並べ方なども説明書きがあるので分りやすいです。
お食い初めの儀式 やり方と手順
必要なものが揃い、お膳に料理を並べたら、いよいよお食い初めの儀式!
儀式のやり方は、以下のようになります。
まず、歯固めの儀を行います。
お箸で歯固めの石に触れ、その箸を、赤ちゃんの歯(歯茎)に触れさせます。
その際は、「丈夫な歯が生えますように」という願いを込めます。
それが終わったら、ついにお食い初めの食べさせる真似の儀式をします。
食べさせる真似をする料理の順番は、
1.ご飯、2.吸い物、3.ご飯、4.魚、5.ご飯 の順で、
これを、3回繰り返します。
なお、食べさせる真似は、お祝いに参加する親族のうちで、
一番長寿のおじいちゃん、おばあちゃんが、
まず赤ちゃんを膝に抱いて食べさせる真似をし、
その後、両親が同じように膝に抱いて食べさせる真似をする、という順に行います。
が、最近では特にそこには拘らず、両親が行えばよい、と考える方も多いですよ。
お食い初めの儀式は平安時代からありますが、
細かいやり方は色々変化してきていますから、
一番大切な、このお祝いの願いや意味を忘れなければ、
食べさせる人や順番などは、臨機応変に対応すればよいと思います。
お食い初めの服はどうするの?赤ちゃんと大人の服装について
お食い初めは、赤ちゃんとその両親だけでなく、
祖父母や、人によってはその他の親戚まで呼んで盛大に行う場合もあり、
赤ちゃんにどんな服を着せたらいいの?大人の服は?決まりはあるの?と
服装についても色々気になりますよね。
そこで、お食い初めの服装について、調べてみましたよ!
赤ちゃんの服装
お食い初めのお祝い自体では、赤ちゃんの服装に決まりはありません。
しかし、お食い初めでは、今まで白い産着を着ていた赤ちゃんが、
初めて色つきの小袖を着る「お色直し式」というお祝いも兼ねて行われる事が多いです。
そのため、一般的には、色つきの着物を着せることが多いです。
なお、お食い初め&お色直し式で赤ちゃんに着せる着物は、
「祝い着」というのが正式なものになります。
これはお祝いの時に着る和装として正式なものですし、
季節に関係なく着せることができます。
祝い着には、赤ちゃんの時だけ着られるベビー祝い着や、
赤ちゃんの時から七五三くらいまで着られる、着物タイプなどがあり、
基本的にベビー祝い着は安めで、着物タイプは高めです。
赤ちゃん~七五三くらいまで着られる着物なら、16万円~2万円くらい
赤ちゃんの時のみ(お宮参りやお食い初めなど)のベビー祝い着なら素材によりますが
2,000~20,000前後くらいと、どちらも幅広い価格帯になっています。
この他にも、赤ちゃんの祝い着には、最近では袴ロンパースというのもあり人気です。
これは見た目はきれいな和装なのですが、股下がスナップボタンで留められて
着替えやおむつ替えが簡単だったり、気軽に洗濯ができて、
しかもお値段も3,000円前後くらいで買えるので、
気軽に買えて可愛くて、ちゃんと和装、にした方にはおすすめです。
また、最近は和装にとらわれず、タキシードやドレスなどの洋装にする方も多いです。
洋装も凛々しくて可愛くて、素敵ですよ。価格帯も2,000~5,000円くらいで揃います。
男の子なら、ロンパースとジャケットとソックスでタキシードっぽく見えるセット、
女の子ならレースをたっぷり使ったふわふわのベビードレス、
などが人気があっておすすめです。着せやすいですし、写真映えも良いと思います。
どの服を選ぶかは、脱ぎ着のさせやすさ、着せる予定の回数と、
子供の頃のお祝いの思い出の晴れ着を残しておきたいかどうか、汚したりする可能性、
このあたりを考えて、ご家族で話し合って決めると良いでしょう。
大人の服装
大人の場合も、お食い初めには特に服装に決まりはありません。
ただし、赤ちゃんのお色直し式を一緒に行う場合は、
正装の赤ちゃんに合わせて、周りの大人も正装をすることが多いです。
ちなみに、「正装することが多い」というのは、場合によって違うからです。
両親と赤ちゃんだけで、自宅でお祝いを行う場合は、
赤ちゃんは晴れ着、両親は特に気にせず普段着、という方多いですし、それでOKです。
しかし、お食い初めとお色直し式の記念にスタジオで写真を撮るとか、
親戚を呼んだりお店を利用して盛大にお祝いを行う場合などは、
両親含めて参加する大人はフォーマルまたはセミフォーマルを着るのが良いですよ。
以上、赤ちゃんのお祝いの行事、お食い初めについて、
正式なやり方や、準備するもの、服装など、気になることを
調べてまとめてみました。
赤ちゃんのお祝いごとは、その度に改めて成長を感じることができ、
家族にとって楽しく嬉しいものではありますが、
お食い初めは生後100日のお祝いですし、その頃はまだまだ、パパもママも、
慣れない赤ちゃんのお世話や、今までとは全く違う生活に慣れるのに必死で
そんな中で、お祝いのやり方などあちこち調べて準備するのは大変なことですよね。
でも大体の大体の流れや服装を把握しておけば、時間や体力に余裕が無くても、
例えば赤ちゃんの服は着させやすいものにしようとか、祝い膳はセットにしようとか、
パパもママもあまり無理をせず、お食い初め当日を、
滞りなく成功させるための予定を立てるのに、きっと役立ちますよ。
赤ちゃんにとって、一生に一度のお食い初め。
この日を、家族みんなで笑顔で、赤ちゃんの成長を祝って願う、素敵な日にする為に
この記事が、少しでもお役にたてれば、とっても嬉しいです。
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