お中元のお礼状はどう書く?ビジネス用の例文を紹介

お中元のお礼状 例文ビジネス

7月に入った頃になると、お中元のやり取りが始まってきますね。

近年ではだいぶ簡素化されてしまい、お中元を受け取らない、
贈らないという人も多くなってきました。

でも、素敵な品物をいただけば、やはりとても嬉しいものですよね。

さて、お中元をいただいたなら、そのまま黙ってはいられません。
その感謝の気持ちを伝えるのが、社会人としてのマナーです。

友人や親せきなどのとても親しい間柄であれば、
電話やメールでお礼の言葉を言ってもよいかもしれません。

お中元をいただいたなら、そのまま黙ってはいられません。

でも、職場同士のお中元のやり取り(いわゆるビジネスの場合)であれば、
それはおすすめできません。

今後も円滑に取り引きを行っていきたい間柄ですから、
やはり感謝の心を込めたお礼状をお送りするのがマナーです。

とは言っても、
社会人経験が浅かったりしてお礼状など書いたことがない場合、
「いったい何を書けばいいの!?」と頭を抱えてしまうかもしれませんね。

そこで今回は、
ビジネス上でお中元を受け取った時のお礼状の書き方のポイントを、
例文を交えながら紹介していきたいと思います。

 


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ビジネスお礼状の書き方のポイント

お中元のお礼状の文面には、大きく分けて4つの内容を盛り込みます。
決して、感謝の言葉だけを伝えればよいというものではありません。

せっかくお礼状を送るのですから、より感謝の気持ちが伝わって、
先方にも喜んでいただける文章を心がけたいところです。

では、その4つとはどのような内容なのでしょうか。次に紹介していきます。

 

 

1.頭語と時候の挨拶

お礼状に限らず、改まった手紙を書く時は頭語と時候の挨拶を盛り込みます。

まず、頭語には「拝啓」「謹啓」を用いることが一般的です。
「拝啓」は「一筆申し上げます」、「謹啓」は「謹んで申し上げます」
という意味があります。

改まった手紙であれば、「謹啓」の方がより丁寧でしょう。

その後に、時候の挨拶を続けます。
これは、その季節に合わせた挨拶の言葉で、月ごとに適した言葉があります。

7月であれば「盛夏の候」、8月であれば「晩夏の候」が一般的です。
また、時候の挨拶に続けて、「貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。」
という一文を入れます。

これは、先方の会社が今後もますます発展していくであろうことを
称える挨拶の言葉です。

「ご発展」の他にも、「ご清祥」「ご盛栄」などの言葉を使うことがありますが、
より意味が伝わりやすい「ご発展」をここでは使用しました。

これらをつなげていくと、

「謹啓 盛夏の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。」

となり、冒頭の部分が完成します。

 

 

2.お礼の言葉を述べる

まずは、普段お世話になっていることへのお礼の言葉を述べます。
「平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。」

そして、いただいたお中元に対するお礼の言葉です。
「このたびは結構なお中元の品を賜り、誠にありがとうございました。」

さらに、

「日頃私どもの方がお世話になっておりますのに、
このようなお心遣いをいただき大変感謝しております。」
といった一文が入ると、感謝の気持ちがより丁寧に伝わるでしょう。

ここまで何度かお礼の言葉を盛り込んでいますが、
同じ言葉を何度も繰り返すのは避けた方がしつこくないでしょう。

ここでは、最初に「厚く御礼申し上げます」と述べているので、
それ以降は「誠にありがとうございました」「大変感謝しております」など
違った言葉でお礼の気持ちを伝えています。

 

 

3.気遣いの言葉などを述べる

今後もより良いお付き合いをしていきたい気持ちを盛り込めば、より丁寧でしょう。
例えば、次のような文章です。

「今後もご信頼にお応えできるよう努力してまいります。
何卒ご指導のほどよろしくお願い申し上げます。」

このように伝えれば、今後の意欲や先方への誠意も伝わるはずです。

また、お中元のやり取りは、まだまだ厳しい暑さがこれからという時期に行われます。
先方の健康状態を気遣う言葉を入れると、
感謝の気持ちとともに親切さや丁寧さも伝わるはずです。

「まだまだ厳しい暑さは続きます。皆様くれぐれもご自愛くださいませ。」
このような文章を入れると、親切さが伝わって先方からの印象も良いでしょう。

 

 

4.締めの挨拶

お礼状の最後は、文章を締める挨拶の言葉を入れます。

「まずは略儀ながら書中にて御礼申し上げます。」
「略儀ながら」とは、「とりあえず」という意味です。

本来ならお礼状を出した後に直接伺ってお礼を言うのが前提の言葉ですが、
現在ではほぼ定型文のような意味合いになっています。
(しかし、近いうちに顔を合わせる機会があれば、
直接お礼を言ったほうが丁寧でしょう。)

そして、結語を入れてお礼状の文面を完成させます。

結語は「敬具」を使うのが一般的で、
これには「敬って申し上げました」という意味があります。
ビジネスの場面でも十分丁寧な言葉です。

 

それでは、例文の完成形を見てみましょう

「謹啓 盛夏の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
このたびは結構なお中元の品を賜り、誠にありがとうございました。

日頃私どもの方がお世話になっておりますのに、
このようなお心遣いをいただき大変感謝しております。

今後もご信頼にお応えできるよう努力してまいります。
何卒ご指導のほどよろしくお願い申し上げます。

まだまだ厳しい暑さは続きます。皆様くれぐれもご自愛くださいませ。
まずは略儀ながら書中にて御礼申し上げます。 敬具」

 

 

 

お中元のお礼状 例文ビジネスまとめ

いかがだったでしょうか?

ここで紹介したように、大きく分けて4つのポイントをおさえれば、
丁寧なお礼状が完成します。

ただし、形も大切ではあるのですが、やはり心は込めたいものです。
先方の人柄をよくイメージし、感謝の気持ちや気遣う心を込めながら、
お礼状を作成してみるとよいでしょう。

心を込めたお礼状で、
先方とのお付き合いがより円滑になっていくとよいですね。

今回の記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

 

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