世界赤十字デーとは、いつ?どんな日?行われるイベントは?

世界赤十字デーとは いつ どんな日

皆さんは、献血をしに行った献血ルームや、病院などの掲示板を
なんとなく眺めているときに、そこに貼られた「世界赤十字デー」という
ポスターやチラシなどを見たことはないですか?

私は先日たまたま、病院でそれを見て、
参加無料の救急体験イベントなどが行われるようなので、興味をもったのですが、
そのポスターだけでは、この世界赤十字デーというのが一体何の日なのか、
…ということまではわからなかったので、それから少し気になっていました。

また、赤十字と聞くと、献血とか、災害の時に募金を集めているとか、赤い十字マークとか
何かそういう、世の中のためとか、医療とかに関する団体である、と覚えていたのですが
良く考えると、身近にある団体の筈なのに、案外それ以上の事は知らなかったな…
ということにも気が付いたんです。

世界赤十字デーとは、いつ?どんな日なの?行われるイベントは?

赤十字って、おそらく人々のために役立つ活動をしている団体で、
自分もいつかお世話になる可能性があるかもしれないのに、
このまま知らないままで放っておく…というのも、なんだか寂しいですよね。

そこで、こうして知らなかったということに気付いたこの機会に…

赤十字がどんな活動をしているのか?
そして世界赤十字デーとは、いつのことで、どんな日なのか?
またその日に行われているイベントなど、気になった事を調べ
まとめてみることにしました。

私のように、赤十字ってそういば何をしてるところだっけ?とか、
世界赤十字デーってどんな日なの?と気になった方、
ぜひ、読んでみてくださいね!

 

 

世界赤十字デーとはいつ?

さて、赤十字がどんな組織なのか分かったので、次に、
世界赤十字デーについて書いていきます。

世界赤十字デーがいつなのかを調べたところ、
5月8日 でした。

これは、赤十字の創始者 アンリ―・デュナン氏の誕生日

赤十字の創始者である、アンリ―・デュナン氏の誕生日。
出典:wiki Henry Dunant

この世界赤十字デーという記念日の目的は、
「世界的に赤十字運動をアピールする日」とされています。

アピールの仕方は特に決まりがあるわけではなさそうですが、
創始者の誕生日をこうして記念日にすることで、世界で一斉に赤十字の活動を広めたり、
新たな賛同者が現れたりする機会にもなりますから、とても大切な記念日だと思いますし
赤十字の活動にとって、効果的だとも思います。

では次に、赤十字の創始者、アンリ―・デュナン氏について触れてみましょう。

 

 

赤十字の創始者 アンリ―・デュナン氏とは…

アンリ―・デュナン氏は第一回のノーベル平和賞を受賞したスイス人。

アンリー・デュナン氏が提唱した、
「人の命を尊重し、苦しみの中にいる者は、敵味方の区別なく救う」ことを目的として、
現在世界191か国と地域に広がる赤十字社と
赤新月社のネットワークを生かして活動する組織が赤十字のなりたちです。

このアンリー・デュナン氏は、スイス人の実業家だったのですが、
1859年、イタリア統一戦争の激戦地であるソルフェリーノでの悲惨な有様を見て、
「傷ついた兵士はもはや兵士ではない、人間である。
人間同士としてその尊い生命は救われなければならない」といって、
放置されていた負傷者の救護活動にあたりました。

アンリ―・デュナン氏は第一回のノーベル平和賞を受賞したスイス人。

その後、ジュネーブに戻ったデュナン氏は、この戦闘の模様を書いた本を書いたのですが
その『ソルフェリーノの思い出』という著書の中で、
国際的な救護団体が必要である!と訴えました。
そしてこの本は、その後ヨーロッパ各地で大反響を呼び、
1864年にジュネーブ条約が調印され、国際赤十字組織が誕生したのです。

 

ちなみに、赤十字のマークといえば、白い背景に赤い十字のマークですが、
これ、なんだかスイスの国旗に雰囲気が似ていますよね。

赤十字のマークはスイスの国旗とに似ているのは…

これは、上記のなりたちから予想がついた方も多いでしょうが、
赤十字の創始者であるアンリー・デュナン氏の祖国であるスイスに敬意を表して、
スイス国旗の配色を逆にしたものが、元になっているのだそうです。

ずっと、「旗似てるな、関係あるのかな?」と密かに気になっていたので、
今回調べてわかって、物凄くスッキリしました!

 

 

赤十字にはどんな活動をしているの?

赤十字(国際赤十字)には、それを支える様々な機関や団体があり、
どの機関も団体も人道、公平、独立、単一、世界性、中立、奉仕…という
7つの赤十字基本原則に基づいて活動を行っています。

そして、その機関や団体にはどんなものがあるかというと…
代表的なものと、その活動をいくつかご紹介しますね。

赤十字国際委員会(ICRC)
スイスのジュネーブに本部があり、
戦争や内戦などの犠牲者に対しての人道的支援、救援活動を、世界中で行っています。
国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC、連盟)
各国の赤十字社・赤新月社の国際的な連合体で、
スイスのジュネーブに事務局と、世界60か国以上に代表部を置いた独立人道機関です。
活動は、災害の被災者の救援や、災害の備え、感染症対策、健康の増進を図ること、
各国赤十字・赤新月社の人道的な活動を支援推進すること、などです。

各国赤十字・赤新月社
世界190か国と地域で活動する機関で、またそれぞれの国での人道的活動の他、
大規模な災害などがあった際に国境を越えてお互いの活動の支援もしています。
災害の救護の他は、保健衛生などの普及活動や、献血者を募集する血液事業、
災害に備えた医師や看護師を訓練、ボランティアの養成や活動、などもしています。

なお、日本にある日本赤十字社も、この赤十字の組織のなかの一つで、
1877年に設立され、西南戦争で負傷者救護をした博愛社がこの前身となっており、
1887年に赤十字国際委員会から承認されて、日本赤十字社と改称しました。

日本赤十字社では、国内災害救護や、看護師などの教育、血液事業、
救急法などの講習、赤十字病院など国内活動の他、
災害や紛争、病気に苦しむ人を救う国際活動も行っているんですよ。

 

 

世界赤十字デーで行われるイベントとは?

前項で、世界赤十字デーでの赤十字運動のアピールの仕方には特に、
決まりがあるわけでは無いと書きましたよね。

それはその通りなので、
何か世界や日本全国で共通の催しがあるわけではないのですが
調べたところ、日本赤十字の各地の支部ごとで、
様々なイベントが行われているようです。

世界赤十字デーで行われるイベントとは?
出典:British Red Cross

たとえば札幌テレビ塔や東京の表参道ヒルズ、長野の松本城、滋賀の彦根城などなど、
全国各地の有名スポットで赤十字色のライトアップや活動PRや募金活動が行われたり、
他にも、赤十字病院主催のフリーマーケットや、
無料で血圧測定や救急法体験が出来る健康イベントなど、
色々なイベントが行われていますよ。

お近くの有名観光地や駅などを通りがかった際に上記のようなイベントをやっていたり、
掲示板などで世界赤十字デーの催しチラシやポスターを見かけた際は、
立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

 

 

以上、世界赤十字デーがいつのことで、どんな日なのか、
またそもそも赤十字がどんな組織で、どんな活動をしているところなのか、
など、調べてまとめてみました。

今回調べるまで本当に、
赤十字は、献血とか募金活動…くらいの知識しか無かったのですが、
それしか知らなかったことが恥ずかしくなるくらい、様々な地域で多くの活動をしている
すごい組織だったのですね…。

また、私のような「赤十字ってそもそもなんなの?」という人間に、
赤十字の活動を知らせるのに、世界赤十字デーというのは、
とても効果的で、大切な記念日だな、とも思いました。
冒頭で書いた、私が見たポスターもおそらく、こういった、
世界赤十字デーの赤十字運動アピールイベントのものだったのですね。

今回、たまたま見たポスターがきっかけで、赤十字について調べることになりましたが、
おかげで、活動について知ることが出来て、
またその重要性についても考える、良いきっかけにもなったので、
世界赤十字デーについて、興味をもって本当に良かったです。

皆様もぜひ、この世界赤十字デーをきっかけに、
赤十字の活動をご自身でもっと詳しく調べたり、考えたり、
してみてはいかがでしょうか?

 

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